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ゲド戦記

gedo.jpg

名古屋109シネマズ
監督:宮崎吾郎
声の出演:岡田准一、手嶌葵
評価:★☆☆☆☆

「役者なんかよりも監督や脚本家のほうがずっと頑張っている。映画の腕は全て監督にかかっているんだ。監督はもっと評価されてしかるべき」と「チーム・アメリカ」の監督はインタビューで言っていた。
脚本家がメガホン握った「ブレイド3」の出来は酷かった。
翔陽だって監督がいれば湘北に勝っていたかも知れない。
そして今回、監督という存在の重要さを改めて思い知った本作。

国王である父を刺して国を出奔したアレンは、獣に襲われているところを旅の魔術師ハイタカ(ゲド)に救われる。大賢人であるハイタカに従って旅をすることになったアレンは、荒んだ社会や奴隷達の境遇を目の当たりにする。そして彼はある町で奴隷狩りにあった少女を助ける。彼女の名はテルーといい、ハイタカの旧知の仲であるテナーの元で育てられた少女だった。テナーの元に身を寄せるハイタカとアレンだったが、その地にはハイタカと因縁のあるクモという魔術師がいた…。

宮崎駿。「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」などの不朽の名作から「ハウルの動く城」までを手がけた…などと説明するのもはばかられる天才だ。その天才を父に持った息子の心境とはどのようなものだったのだろうか。輝かしい功績と、良きにつけ悪しきにつけ作品を作るたびに世間からの評価に覆われていた父を見る目はどんなものだったのだろうか。尊敬?嫉妬?憎しみ?それとも軽蔑?どんな形であれ、人は芸術を表現する時に、その内なる感情がその芸術に対して発露するものだ、と僕は考えている。そして僕は宮崎吾郎という人が、その身の内からどんな情念を発するのか非常に興味があった。

結論から言うと、別に宮崎吾郎は父親を心底尊敬したり、憎んだりしているわけではなかった。彼は別に強い情動や、描きたくて描きたくてたまらない欲求に突き動かされてこの映画を作ったわけではないようだ。

彼の心境は、物語中アレンがぽろっとつぶやく言葉で代弁されているような気がする。「別に父親が憎いわけじゃないけど、自分の中で凶暴な自分がいて、何もかも壊したくなるんだ」
つまりは、まぁ、そんな感じ。誰にでもよくある、あんな気持ちだ。

中身に対しては特に感想はない。
演出がダサいとか、素人の棒読みが酷かったとか、命が大切とか闇がどうとか言葉だけの軽すぎる内容、など文句を並べればいくらでも出てくる。が、ゲド戦記はまず映画としての体裁を成していないので評価以前の問題だ。

ジブリという長年の経験を積んだ優秀なスタッフが周囲を固めてすらこの有様だ。アニメにおける監督というブレインの重要さを改めて思い知った。監督に明確なビジョンも技術もないのだから、これが当然の結果なのだ。ラーメン屋の息子がいきなりラーメン作ったって美味いわけがないように。
まして技術のみならず情念もないのであれば、もはや見るべきところもない。

まぁ宮崎吾郎氏にとって映画製作の未来はこれからなのだから
この失敗を糧にして、内なる心の炎を燃やし
次の作品にその情熱を打ち込んで欲しいものである。次があれば。


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別に「心の闇」なんて大層なものはありません。
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theme : ゲド戦記
genre : 映画

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ゲド戦記 観てきました~

ゲド戦記今回は前日までに席を押さえるなど 気合が入った鑑賞になっています。さっそく感想に移ります。いつものように文字色反転しています。読まれる方は文字が書いてあるあたりをドラッグしてください。今ま

ゲド戦記

宮崎ブランドの暖簾わけ...。

comment

Secret

公開初日に観に行ったんですねー!!
流石です(^^)
やっぱり評価は大体よくない系みたいですね;
酷いと宮崎作品の大恥とまで言われてますし。やっぱりあれですよ!TVとか宣伝しすぎですよねー;
でもつまんないと言われると逆に観たくなるんで観てきます!!!!

>>李美さん。
どもです。
昨晩は酷くガッカリしてしまって
感情が先走ったような意見を書いてしまい恥ずかしいです…。
こんなに文句を言うつもりではなかったのですが。

どうも僕はアニメに対して過剰な期待や
新しいものを求めすぎているようです。
でも観客は観客、専門家でもないのに
面白い面白くない以上の意見をいうのは
おこがましいですね。
挙句人格批判みたいな事書いてるし。はぁ…。
自戒の意味も込めてこのレビューは残しておきます。

僕は正直オススメできませんが、李美さんなら
僕と違って変に斜に構えて見ることなく
素直な感想が出てくるのではないかと思います。

いえいえ!ちゃどさんの映画紹介?感想はいつも楽しく読ませて貰ってるし、色々ためになります^^
多分つまらなすぎて正直に率直にずらっと書くと思いますよ(笑)にしてももうちょっといい映画に出来なかったのですかね??

>>李美さん
ありがとうごぜえますだm(__)m
そう言っていただけるだけで嬉しいです。
もっともっと見識を広げて上手にレビューを書けるように
なりたいと思います。

今回のゲド戦記に関しては
純粋に監督の経験が足りなかったんだろうと思います。
これから10年、20年と経験を積んでいけば
いつか面白い作品が出来るのではないでしょうか。

Re: ゲド戦記

ちゃどさん、コメント&TBありがとうございました。

>ラーメン屋の息子がいきなりラーメン作ったって美味いわけがないように

これにつきますね。ジブリ作品が原作「ゲド戦記」にインスパイアされてきたことはよくわかりましたが、そもそも「均衡と崩壊」という大きすぎたテーマも、クモとの戦いでスケールも小さくなってしまったと思います。

Re: ゲド戦記

>>meiさん
どもです。
僕は今までアニメ映画って絵を描く人が大事で
監督ってそこまで内容に関係あるのかな、と
思ってましたが、やっぱりこの内容の無さでは
監督の重要さを認識せざるを得なかったです。

「均衡と崩壊」そういう言葉も冒頭では何度か語られていましたが、投げっぱなしだったのは残念です。

そういえば原作の意向も全然反映されてはいなかったですけど、正直、原作のこともすっかり忘れてしまうほど衝撃でした。

Re: ゲド戦記

見てきましたよ!
ちゃどさんの酷評が気になってたんだけどスンナリ感動しました。
李美さんとのこのコメント欄のやりとりも見つつ(w)

ファンタジーファンとしてのちゃどさんの熱い思いとして興味深かったです。

Re: ゲド戦記

>>mottiさん
mottiさんの感想を読ませていただきました。
やはり人生の酸いも甘いもかみ分けてきた
moottiさんだからこそ感じ入る部分を素直に受け止められた、というように思いました。

僕ぁダメです。やっぱり子供です。
昔、踊る大走査線2を観た時もカンカンでしたし
どうも主観抜きで物事を語るには
経験が足りないようです。
気持ちを抑えきれない自分に恥じ入るばかりです。

原作やファンタジーのファンとしての
憤りもありますが
どちらかというとジブリファン
アニメ好きとしての感情からの憤りかな?
僕自身はこの映画から心を動かすものを
何も感じ取れなかったですし
拙さだけが目に付いてしまったという感じです。
もちろん宮崎駿のような手腕を
監督に期待していたわけではありませんが…。

僕ももっと人生を重ねて、背負うべきものを背負えば
また違った印象でこの映画を観れるのでしょうか。

Re: ゲド戦記

こんにちは。コメントしようしよう!と思って一人、
乗り遅れましたが失礼します。
あ、まずお疲れ様です!お休み、よかったですね

ちゃどさんも前から言っていた、ゲド戦記のレビューが出ている!と
先日(すみません・・)確認して、驚きました。
評価についての驚きではなく、ちゃどさんのハッキリした
文面に、です。
ブログって、確かに嘘つくとろこではないのですが、(個々のものだし
でも真っ当から切りだしたところ、びっくりしました。
(それほどまでなのか・・とも
でも、それが嫌だったとか、そういうんじゃありません。
むしろ好きです!

なるほどちゃどさん的、には。アレレなものだったようですね。
原作があるものが映画化されると、けっこうンン?となることが
多いように、それも関係するのでしょうか。

私は、実は映画は誘われなければ行かないし、
たまたま、ということがなければ、行きません。
金銭面云々でなくて、見に行こうという気が足りないんだと思います。
でも少なくとも私は、このゲド戦記という映画に
興味を持っていて、時間があったら見に行こう。と思っていました。
それはやはり「ジブリ」というものに惹かれるものがあるから
なんでしょうが・・・。
ちゃどさんのレビューも、とても気になりますが、
その後、絶対見るんだろうなあ、という私の姿が
見えてきました。
いちおう先入観なしで、私は見ようと思います!

Re: ゲド戦記

>>Aracoさん
どもです。お休み嬉しいです。
いい機会なんでゆっくり映画みたいと思います。

正直、この映画に関しては僕は中立的な立場で見れていないと思います。僕はジブリの映画が好きですし、アニメという表現にも未来を感じています。
それがこんなん世に出してしまって、ブランド名で売れたらそれでOKという大人の考えそのものに腹が立つ…という感じです。お前ら本当にプロかよ、と。

しかしそういう気持ちは二次的なもので
単に僕がジブリという名前に過剰に期待していて
それが何一つ満たされなかったから怒ってるだけでは、とも思います。
でもそれでは客観的なレビューは書けませんね。
何にせよ客観的な分析評価をせず、ただ主観的な思いを書きなぐってしまった僕は本当に恥ずかしい限りです。

この映画に対して何かを求めなければ、
きっと楽しめるとは言わないまでも
普通に見れる映画…かもしれません。

奥歯にものが挟まった言い方ですが
中立的にこの映画を観れない僕には
これ以上何も言えません。
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ちゃど

Author:ちゃど
ちゃど。結婚しました。
ゲームと映画が大好きです。
好きな映画は「ファイト・クラブ」
好きなアーティストは「Foo Fighters」
心のゲームは「クロノトリガー」「バーチャロン・オラトリオタングラム」

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