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ナイトウォッチ NOCHNOI DOZOR

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DVD版
監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:コンスタンチン・ハベンスキー 、ディマ・マルティノフ
評価:★★★☆☆

最近気づいたことは、予告が微妙な映画は、中身も大概微妙なことが多いということです。予告というのは本編で面白そうなシーンをつなぎ合わせているのだから、面白くて当たり前なのです。もちろん予告が面白くても中身が微妙な映画はたくさんあります。しかしその逆はそう多くはないと思います。

だいたい店先や店内が小汚い飲食店が、意外に美味しい!なんてことはまずないのです。汚い=やる気がない=味も悪い。これはごく自然な流れと言えましょう。汚い店に何となく入ることは非常に危険であります。入る店は良く選びましょう。

この映画は、そんな僕の考えを少しだけ改めさせた映画。

世界には古来より人間を超える様々な異能力を持った種族が存在した。彼らは光の種族と闇の種族に分かれ互いに争っていた。1000年前、このままでは共倒れになると考えた彼らの王は休戦協定を結んだ。以後、光の種族は「ナイトウォッチ」として闇の種族を監視、闇の種族は光を監視する「デイウォッチ」をそれぞれ名乗った。そして時は流れ現代。モスクワの若者、アントンは異能力を持つものとして目覚め、ナイトウォッチとして生きる道を選択した。そして彼は光と闇の種族の均衡を破る運命の人間と出会う…。

マトリックスを越えるロシア映画!なんて宣伝をされながらも予告はあんなにショボかったので、きっとダメだろうなぁと思ったら、やっぱりダメな映画だった。予算は少ないしCGはしょぼい。その上話がゴチャゴチャして途中までずっと何が何だか良くわからない。
ただダメだけれど非常に興味深い。アメリカ映画やイギリス映画、フランス映画、邦画などのどんな映画のスタイルとも違うけれど、この映画は確かにある一つの「芯」を持って何かを描こうとしているのがわかる。

あえて例えるとフランス映画に近いかも。冒頭や中盤では映画の設定を具体的に説明することはしないが、後半になればこんがらがった話はきちんと紐解かれていくし、キャラクターの持ち味も徐々に見えてくる。それはどんな映画の表現が趣味なのかは知らないが、監督がきちんとした方向性だけはしっかり持って絵を作っているからだろう。

なので最初は「なんだ、このわけわからん映画」という感想だったが、辛抱強く観ていくと、段々この映画の監督の作りたいと思う物語の方向が見えてきて、クライマックスはなぜか食い入るように観てしまい、エンディングのロシアンロックで盛り上がれる。見てくれの悪い映像表現になぜかすごく感情移入してしまって、作り手を応援したくなる。

また映像以外にも、ロシアの日常風景などが映画の端々で描かれているところも興味深い。立ち並ぶアパート、地下鉄、寒々しい風景。そこかしこからロシアのニオイを感じる。

「光」か「闇」かを選択するところが、共産主義→民主主義という変遷を経て、二つの思想の光と闇を見てきたロシア人らしい発想だし、光と闇のそれぞれに属する両者が、普段顔を合わせる位そばにいるのも面白い。少しも威厳を感じない、しかし女好きだったりゲーム好きだったりとやたらにアクの強い光と闇の王の2人には、ソ連という世界に君臨した「王」たちの姿とも重ね合わせてしまう。

世評では散々だったので(気持ちは良くわかるが)次回作が日本の映画館で公開されるかはわからないけれど、公開されるならぜひ観てみたいと思わせる一品だった。


night2.gif

蛍光灯サーベルの活躍がもっと見たかった。
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theme : 映画★★★★★レビュー
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ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR

ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR★★★☆☆オフィシャル・サイト世界はかつて、光の勢力と闇の勢力との間で激戦を続け、破滅の危機にあった。やがて戦いの無益さに気付いた両者は、1000年前に休戦協定を結ぶ。

●ナイトウォッチ (Ночной Дозор)

マトリックスを超える映像革命 ということで 鳴り物入りで日本にやってきたこの作品ようやく公開ということ鑑賞してきました特殊能力をもった異種は かつて 闇と光に分かれて 熾烈な争い繰り返して 結果双方破滅

comment

Secret

>「光」か「闇」かを選択するところが、共産主義→民主主義という変遷を経て、二つの思想の光と闇を見てきたロシア人らしい発想

うん。なるほど!
民意レベルでの映画産業ですからね。

続編はソフト化だけで劇場公開はナシという可能性も?

>>mottiさん
どもでーす。
続編、凄く見たいです。
エンドロールの間で次回作のシーンがありましたね!
あのチープさはちょっと笑いを誘いますが
この映画がどういう決着をつけるのか
非常に興味があります。

Re: ナイトウォッチ NOCHNOI DOZOR

ナイトウォッチは、小説で注目されていたので、途中まで(ははは汗)読んでみました。
なかなか興味深いですよね。
やっぱりロシアって見知らぬ土地なので、家の中の風景とか食べているものとか、来ているものとか、いちいち感心してしまうのです。

これは見てみたいと思っていた作品だったので、今度チャレンジしてみたいと思います。

Re: ナイトウォッチ NOCHNOI DOZOR

>>さくらみかんさん
どもでーす!
ナイトウォッチは個人的にはとても興味深いですが
最初は何だか良くわからないし、微妙だと思います。
観続けてるうちにただ監督がカッコつけようとして
失敗してるのではなく、話を追求した結果ああなった
という感覚がつかめてくるのですが…。

しかしそれはそれとしてロシア文化には非常に興味が
ありますね!ロシア映画を通じてどしどし外国のことが知りたいなぁと思います。

Re: ナイトウォッチ NOCHNOI DOZOR

こちらは 期待していっただけに かなりガッカリしてしまった作品です。
ただ まだ1作目 これから もっと世界やキャラクターが深くみえてきて 面白くなるのかなと期待しています。

ロシア的な そういう空気はたしかに新鮮でしたよね!

Re: ナイトウォッチ NOCHNOI DOZOR

>>コブタさん
僕はあの予告の、のぞき窓から女の人がワッ!と
出てきたところで、こりゃダメだと思いました。
そりゃ少年もあきれるわ、と。
多分2作目になっても、この独特なショボボストリーム
な雰囲気は変わらないような気がします。

次は映画館で見たいです。
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ちゃど。結婚しました。
ゲームと映画が大好きです。
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