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ニュースの天才

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DVD版
監督:ビリー・レイ
出演:ヘイデン・クリステンセン、ピーター・サースガード
評価:★★★★☆

新スターウォーズ3部作でダースベイダーことアナキン・スカイウォーカー役を演じたヘイデン・クリステンセン。そのヘイデンが主演する社会派実話映画がこの「ニュースの天才」だ。
この映画の主役であるスティーブン・グラスは実在する人物で、この映画の原案となった本も出版しているそうだ。

社会問題を取り扱う堅い雑誌リパブリック誌に勤めるスティーブン・グラス(ヘイデン・クリステンセン)は、常に会議で面白いニュースを取り上げ、人望と注目を集めていた。しかしあるとき、ハッカーに関する面白い記事を掲載したところ、他誌の記者が彼の記事に対して疑問を抱く。果たして彼が調査したところ、スティーブンの記事には全く裏づけがない事がわかってしまう。新編集長であるチャック(ピーター・サースガード)はスティーブンに真実を問い詰めるが…

うーん、何とも不快な映画だった。
スターウォーズでもこんな役柄だったが、ヘイデンはやっぱりこういう「弱い若者」というイメージの役者なのだろうか。ヘイデン演じるスティーブン・グラスはとにかく自分が悪いとは認めない。どれだけ真実が明るみにされ、追い詰められても絶対に自分が悪者になるの嫌なのだ。それどころか涙を流して僕は責めるのかと逆切れする。その痛々しさときたら観てるこちらが映画の中に入って怒鳴りつけてやりたいくらいである。

しかし、彼の気持ちも分からんでもない。自分に自信のない人間は常に他者の賞賛を欲しがる。そのうえ業界でもてはやされるのは常に面白いニュース、話題性と娯楽性に富んだ記事。彼のように記事を捏造しようとする人間が現れてもおかしくはない。

もう一つスティーブンを見て感じるのは、彼は「今時の若者」を象徴しているように見えることである。彼はとても気のつく若者で周囲と協調しているように見えるが、その実、彼は他者に何一つ真実を語らない。彼は劇中ですぐに他人に謝るし、自分に対して相手がどういう感情を抱いているかをひどく気にしている。恥ずかしながら僕には彼のこういう部分がよく理解できてしまう。
家では温かい家庭を持つチャックと、一人孤独に過ごすスティーブンの対比は身につまされるようだ。

車の中でチャックに、なんとしても自分に非はないと主張する彼は、親の愛情にすがろうとする子供の姿のようにも思える。彼自身子供の精神のまま大きくなってしまった大人なのだろう。記者という道を選び両親から認められなかった彼は、編集長という立場のチャックに父親的存在を重ね合わせ、すがっていたのではないか。

彼を最初はかばおうとしたチャックが、結局最後まで真実を語らなかったスティーブンを見放した気持ちも良くわかる。スティーブンとチャックでは最初からジャーナリズムに対する意識が違うのだ。

それにしても特典映像なんかを見てみると捏造暴露の本などを書いて注目を集めている辺り、実在のスティーブン・グラスは転んでもただでは起きない性格らしい。注目される快感に味をしめてまったのかはわからないが、彼のような人間でも、いや彼のような人間こそメディアのネタとして現代社会に必要とされるのかもしれない。

最初はヘラヘラしているヘイデン・クリステンセンを見て正直不安だったが、話が進むにつれ追い詰められていく若者の姿はとてもよかった。
これから沢山の映画の経験を重ねて成長していって欲しい。


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次の記事は「驚愕の真実!ジェダイは悪の枢軸」で行こっと。
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theme : スターウォーズ
genre : 映画

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●ニュースの天才 (Shattered Glass)

最近「キャッチミーイフユーキャン」「ブロウ」「モンスター」「五線譜ラブレター」「シルビア」「ネバーランド」「レイ」など 才能ある著名人から犯罪者まで 実在の人物を描いた映

ニュースの天才

3月7日 2006年18本目 「ニュースの天才(2003:米・カナダ)」。WOW

comment

Secret

ちゃどさん TB キャラありがとうございます!
たしかに スティーブン・ダラスは今時の若者といわれる 無邪気で物事深く考えてないタイプですよね!
真実より 売り上げ 視聴率と企業的に追求をはじめている現在に対して もっと訴えかけれるテーマであったもののそこまで 踏み込めていたらもっと いい映画になっていたんでしょうね

ヘイデン・クリステンセン自身も残念ながら 先日役者を止めてしまったそうですね。
けっこう 繊細な演技のできるいい役者さんだけに寂しいですよね!
でも また復帰してきてくれるかしら?

これは僕の想像ですが
おそらくスティーブン・グラスは心に埋めることのできない
ぽっかり穴の開いた人間だと思うのです。
だからウソをついてまで人気が欲しいと思う。
そんな自分を責めないで欲しいと思う。
本当に哀れで小さい人間なのです。
この事件はそんな歪んだ心の人間が引き起こしてしまった事件だと思うのです。
もちろんそういう人間につけいる隙を与えたのが現在の
娯楽を優先する業界の体質であり
そういう体質を批判する映画であれば、また違う趣になったと思います。
ただ、こういう若者はこの物質優先、個人主義的な世の中で
だんだん増えていくような気がします・・・(´-`)

ヘイデン役者やめちゃったのですか!!Σ(゚д゚lll)ガーン
確かになんか他の業界に行きたいなぁみたいな事は
言ってましたが・・・まさか本当にやめちゃったなんて!
何とかして戻ってきて欲しいものです
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ちゃど。結婚しました。
ゲームと映画が大好きです。
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