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真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章

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愛知県中小企業センター 3月7日試写会
監督:今村隆寛
声の出演:阿部寛、柴崎コウ、宇梶剛士
評価:★★☆☆☆

原作:武論尊、画:原哲夫の北斗の拳は非常に大好きだった漫画である。
実際、物心ついたときに初めて興味を示した漫画は「少年ジャンプ」の「北斗の拳」である。当時4歳だか5歳だったかの僕はギャグ系の漫画が読めなかった。それは登場人物が突然2頭身になったり、お笑い的な「オチ」で話が終わってしまう事が理解できなかったからである。
その点、北斗の拳は敵を倒すまで話が終わらないし、ケンシロウは2頭身にもならないし、理解できないギャグを連発することもない。子供に優しい漫画だったのだ。汚物だって消毒してくれる。

当時絵柄が似ている、という理由で「ジョジョの奇妙な冒険」をうっかり読んでしまい、その後、生まれて初めて買う漫画が「ジョジョの奇妙な冒険」になってしまったのはまた別のお話。

北斗の拳はアニメもなかなか秀逸な出来で、地元愛知では再放送もよくされた。「YouはShock!」で始まる主題歌には別の意味でショックを受けたものの、小学校では良く口ずさんだものだ。そんな思い入れのある「北斗の拳」の映画であれば、これは観ないわけにはいかない。

今回は声の出演に、ケンシロウ役を俳優の阿部寛、ラオウ役に宇梶剛士、映画版オリジナルのキャラクターで、ラオウの信頼の厚い部下レイナ役に柴咲コウが起用されている。

上映前に、愛知のテレビ局「名古屋テレビ」こと「メーテレ」の鷲野圭子アナウンサーが試写会挨拶を行ったが、アナウンサーのお仕事ってこういうこともあるんだなぁ、と感心。
客席も4分の3ほど埋まっており、老男若女を問わずたくさんの観客が入っているところが「北斗の拳」の人気をうかがわせる。

20世紀末、世界は核の炎に包まれた。わずかに生き残った人類は暴力が支配する世界で生きることになった。そんな荒廃した世界に、世紀末の救世主と呼ばれる男が存在した。無敵の暗殺拳「北斗神拳」の伝承者ケンシロウ。彼には慈愛あふれる次兄トキと、世紀末の覇者とならんと覇道を突き進む長兄ラオウという2人の兄がいた。この映画は北斗3兄弟の中でも長兄ラオウにスポットを当てた物語である。

本編は原作と照らし合わせると、シュウ・サウザー編が骨組みとなっている。さらにバットの養母などの話を付け加え、オリジナル設定のレイナとラオウを絡めて、話全体を新たに作り直した構成だ。

しかしながら90分という枠組みの中でこれだけの話を詰め込むのは正直無理があったようだ。原作の話はかなりそぎ落とされ、さらに映画全体は非常に駆け足な作りになっている。一つの場面にかける時間は非常に少ない。その上、キャラクター同士の会話はお互い間髪いれずに喋りあうくらい余裕がない。とにかく時間を意識しているのか早口で喋る。
このため、原作やTVアニメにあった名シーンはとても味気ないものになってしまった。サウザー編は「北斗の拳」の中でも屈指の盛り上がりを見せるエピソードだと思うのだが、この映画ではその盛り上がりにいたる為の様々なシーンをカットしてしまっている。

代わりに挿入されている新キャラクターレイナのエピソードも、修羅の国の話をからめた原作の後編を意識した作りになってこそはいるが、原作の持ち味を壊してまで入れるべきエピソードとはとても思えなかった。ラオウの覇業にスポットを当てているのだろうが、レイナがラオウの覇業に関して理屈だった正論を述べてしまったことによって、逆に原作のケンシロウ対ラオウの構図がぼやけてしまっている。それどころかラオウの行動に余計な注釈まで加えてしまい、原作のイメージをぶち壊してしまっているところなど、従来のファンには噴飯ものではないだろうか。

そもそもこの映画は一体どんな人をターゲットとして作られたのか?原作やTVアニメのファンのために作ったのならば、従来の感動的な部分を無視してこんな駆け足の作品にするとは思えないし、新規のファンを獲得するためならば、ケンシロウやラオウが卑劣な雑魚たちを迫力のある北斗神拳で駆逐するほうが「北斗の拳」の醍醐味を理解できるだろう。

声優については個人的にだが、阿部寛のケンシロウは悪くなかった。低い声が良く通っているし、ケンシロウお得意の「あたたたた」も上手く表現されている。ただし最後の「あたたた・・・ぁ~たぁ~ぁ」という妙な声には首をかしげる。
むしろ問題は宇梶剛士のラオウ。普段の声がかなり軽い声だし、元々声量がないので叫ぶときはかなり無理しているのがわかる。おかげでTVアニメに比べるとかなり貧弱なラオウになってしまった。
声優に関してはメインキャラクターだけでなく、バット、シュウ、サウザーなど、かなり本来のイメージと差異があった。
まぁこの映画の脚本の問題に比べれば小さな問題だと思うが。

他にも遠いカットになると画がひどく崩れていたりと、色々と問題が目に付いてしまった本作。現在北斗の拳はスロットや格闘ゲームなどにも取り上げられていて注目されている存在だと思うが、そんな時こそしっかりした作品を作ってほしいなぁ、と思う。有名俳優を声優に起用したって、それで客が来るのは一時的なもの。作品は永遠に残って絶えず評価されるわけだから。

良かった点を挙げると、やはり昔のTVアニメに比べて背景などは格段に綺麗なこと。またケンシロウがポーズを決めるシーンなどはやはり画に力が入っている。さらに各シーンで挿入されるBGMもかなり豪華で迫力がある。
ケンシロウ復活のシーンなどは懐かしのクリスタルキングの「愛を取り戻せ」が挿入される。「YouはShock!」が久しぶりに聞くことが出来るのはTVファンにとっては熱い!めっちゃ短いけど。

今回は非常に辛口だと自分でも思うが、市の公民館で何度も北斗の拳を読み返した自分にとっては、あまりに悲しい出来の本作であった。
ただ北斗の拳を読んだことも見たことがない人には、「へぇ、北斗の拳ってこんな漫画なんだ」と、原作の北斗の拳に対して興味を抱く取っ掛かりくらいにはなるかもしれない。見ようによっては、この話の詰め込み具合にはお得感があるかも…。

(追記)今回は昔から思い入れのある作品と言うことで公開直後はやや冷静な判断ができなかったが、懐かしい「北斗の拳」が映画になったということで、見方を変えればそれほど悪くないのでは…と思いはじめた。だがやはり北斗の拳好きとしては、納得のいく作品ではない。

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こうなったら日本でも実写版作っちゃおうぜ
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theme : アニメ
genre : 映画

comment

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北斗の拳なつかしいなぁ。
「You はShock」なんだね?「You Are Shock」だと思ってた。トリビア更新w

僕が思うに、北斗の拳の原作者、漫画家は共に
メル・ギブソンの出世作「マッドマックス2」にインスパイアされてると思うんだけどどうかな?


そうです。「You はShock」なんです。
再放送で見たら↑こんなん見て目を疑いました。友達に言っても最初信じてくれなかったのですが
次の日、みんな「本当だ…」と言ってましたw
ジャニーさんかよ!って感じです。

モヒカンの悪者とか荒廃した世界はまさに「マッドマックス2」ですよね!
子供のころぼんやりと見た憶えがあります。
変なヘリコプターのおっさんとか。

ケンシロウがブルース・リーだったり、ラオウがシュワちゃんだったり、アミバがクリストファー・ランバートだったり、と北斗の拳は映画からの引用が多かったなぁ、と今考えるとまた違った方向で楽しめますね。
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ちゃど。結婚しました。
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