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ナルニア国物語 ライオンと魔女

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名古屋109シネマズ 先行上映
監督:アンドリュー・アダムソン
出演:ティルダ・スウィントン、ジェイムズ・マカヴォイ
評価:評価:★★★★☆

話題の「ナルニア国物語」先行上映に行ってきました。宣伝の効果もあり、人入りも上々といったところです。
僕とナルニア国物語との出会いは小学校低学年のころです。
公民館の書棚で「ライオンと魔女」を見つけた時から10数年を経た今、映画化した事を考えると感慨深いものがあります。

時は第2次世界大戦下イギリス。空襲のため、疎開することになったペベンシー4兄妹(ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシー)は母の紹介で、カーク教授の屋敷に身を寄せる。ある日、兄妹でかくれんぼをしている時、次女のルーシーは空き部屋の衣装ダンスに身を隠す。しかしその衣装ダンスは別世界ナルニアに通じる道だったのだ。

C・S・ルイスの代表作「ナルニア国物語」
指輪物語、ゲド戦記と並んで世界3大ファンタジー小説のひとつと言われ、世界中で親しまれている作品だ。僕はこの本には特別な思い入れがあり、映画化を非常に楽しみにしている一方、不安もあった。
人気のある原作を映像化するというのは、簡単なようでとても難しい。人の頭の中にある想像の世界に打ち勝てる映像など滅多に無いからである。よってどんなに良い出来であれ、なんらかの批判は免れることはできないし、出来が悪ければ「クソ映画」以上にファンからひどいレッテルが貼られることになる。そういう意味で指輪物語ことロード・オブ・ザ・リング(以下LOTR)は大きな偉業を成し遂げたことになる。

さて肝心の「ナルニア国物語」だが、原作ファンとしての感想を言うととても良かったと思う。ストーリーはほぼ原作そのものを踏襲し、そこにいくらか肉付けを加えた作りになっているが、大きく逸脱する部分はなく、原作のイメージが壊されることは無かった。
ストーリーは良く言えば王道、悪く言えば子供向けであり、指輪物語とは全く違う方向性の物語である。この時点で好き・嫌いは分かれるところであろう。

俳優とその役柄については、原作ファンでもおそらく意見が分かれるところだが、個人的にはルーシー役のジョージ・ヘンリーと白い魔女役のティルダ・スウィントンが良かった。ルーシーは豊かな表情で物語の序盤のけん引役をしっかりこなしていたし、白い魔女は、暖かい感情を一片も感じさせない冷徹な性格を貫いていた。ティルダ・スウィントンは「コンスタンティン」のガブリエル役でも非人間的な役柄を上手に演じていたなぁ。
(追記)他に注目したキャラクターはフォーンという、上半身が人間で下半身が鹿?のタムナスさん。彼は非常に怪しげな部分と魅力的な部分が合い混ざった不思議なキャラクターで、とても印象的だった。俳優はジェイムズ・マカヴォイ。「ウィンブルドン」にも出演しているらしい。

また原作との相違点として、4人兄弟の性格が挙げられる。
原作では物語の都合上ハッキリしていた性格が、映画では人間味が増し、それぞれ変化が見られる。これによって次男エドマンドの行動原理が少し薄弱になっているが、冒険を経てお互いの絆が深まるというドラマが描かれていて良かったと思う。

一方、原作ファンとしての意識を除いて映画の評価をすると、ちょっと物足りない。それは原作がそうでもあるのだが、映画の世界観に広がりが少ないからだ。「予言」や「この世界を作った掟」などのキーワードが突然出てきて、それが物語の核を成してしまうのだから、見る人によっては取ってつけたように見える。小説では描かないことで想像がふくらむが、映画だと描かれない部分は存在しないも同然だ。
またクリスマスのイベントやキリストになぞらえたシチュエーションなどは、なじみの薄い日本人には理解しづらい気もする。「子供向け映画のご都合主義」と取られかねない部分でもある。

戦争シーンを原作よりも大幅に肉付けしたのは映画として正解だったと思う。LOTRや「キングコング」の特殊撮影会社WETAが協力しているためもあって、クリーチャーの迫力も十分。視覚的に面白かったし魔女の強さが伝わってきて個人的には◎。
この戦闘シーン含め、ナルニアの世界を存分に味わいたいのであれば映画館での鑑賞は絶対に外せない。

ただ気になった点はやはりディズニー配給という事。
おなじみのディズニー補正により、流血や剣が刺さる描写は遠景、もしくはカットという描写が多い。別に暴力描写を好むというわけではないが、こういった描写は靴の上から足を掻くようなもどかしさがある。
すでに製作に取り掛かっている次回作「カスピアン王子の角笛」は本作よりも戦争シーンが多いので、そこらへんの描写をどうするのかも少し心配だ。

全体的にはとても良かったので、この調子で全7作(!)撮り続けてほしいと思う。

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早く次撮らないと誰かみたいに大きくなっちゃうよ!
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theme : ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女を楽しむ!
genre : 映画

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今日、「ナルニア国物語」を観て来ました~。私は、原作の内容も全然知らないし、ファンタジー系の映画はほとんど見ない人なので、別に見る気無かったのですが、友達に誘われて

comment

Secret

<履歴から来ました はじめまして
<ちゃどさんの名前は「チャリエン」のチャドチャンからですかw?
<わたしも料理ブログなんて作っていますが実は映画も2ちゃんねるで自スレを持つほど大好き
<もちろん一番好きな映画はファイトクラブです
v-218

はじめまして!

「チャーリーズ・エンジェル」面白かったですよね!海に落ちるチャドちゃん好きです。
残念ながら僕の名前の由来はニッケルバックというバンドのボーカルからお借りしました。
なお、ニッケルバックはチャリエンのフルスロットルの挿入曲でも使われています。

2ちゃんねるは僕も映画板などをよく見ます。自スレとはまたすごいですね。コテハン名乗られてるとか?
「ファイト・クラブ」が好きで嬉しいです。
またいつでも来てください。

はじめまして

はじめまして。
コメントありがとうございました
早速ブログにお邪魔させていただきました。
原作ファンの方は「よかった」と言われる人が多いので、先に原作を読めばよかったと少し後悔してました・・・
今度こそ原作よんで、次回作見ようと思います!(←何だかんだ言ってファンタジー好きなんですv-356

お邪魔します

ちゃどさん、こんばんは。コメントありがとうございました(^^) 私の稚拙な質問にもお答えいただきまして嬉しいです。原作読んで学習しますね。それと、「ファイトクラブ」は私も好きですよー。もう鑑賞してから随分たつので詳細は覚えてないけど、タイラーの10か条(?)みたいなのありましたよね?
1つ、ファイトクラブのことを言ってはいけない。 みたいな。あの赤い石鹸は ひょぇ~っ!てなりましたけど(笑)

TB&コメントありがとうございます!

こんばんわ!『カリスマ映画論』の睦月です。
酷評レヴュー・・・大変失礼いたしました。気分を害されたでしょう?ごめんなさい。
普段はあんなに映画を悪くいったりはしないんですけどねえ・・・。
しかし、あんなに子供達を登場させても・・・やっぱ成長は止められませんものね。さっさと続編にいかないと!!!ルーシーなんかすぐに大人の女性になっちゃいますよ!

>>しいさん
突然お邪魔してすみませんでした。
そうですね。原作を読むとまた違った楽しみ方が出来ると思います。
でも必ずしも読まなくちゃいけない、そうでなくちゃ楽しめない、というわけではないですよ。
僕の書き込みでどこか無理強いさせるような書き方があったら申し訳ないです。
しいさんの感想はとてもわかりやすくて僕自身も共感するところがあります。
同じファンタジー好きとして、これからも楽しい作品と出会えると良いです。

>>meiさん
「ロード・オブ・ウォー」のときに書き込ませていただいたちゃどです。
自分で書いておきながらすっかり忘れてましたm(__)m
規則その1、ファイト・クラブについては口にしてはならない
規則その2、ファイト・クラブについては口にしてはならない。
最近僕の母がセッケンを作りたいと言ってるのですが
原料が何なのか怖くて聞けません。

>>睦月さん
いえ!
僕のほうこそあんな配慮の無い書き込みをして申し訳ないです。
確かに僕は睦月さんの感想を見て少し衝撃を受けましたが
それは睦月さんの感想に共感する部分があったからです。

自分を含め、LotRを好きになった人は、どうしても心の中で本作とLotRと比較してしまうと思うのです。
LotRはファンタジーの世界を現実として扱い、その中で人間のドラマを描いていますが
ナルニアは、現実世界からファンタジーの世界へ訪れる「夢物語」ですから、大人にとっては情動的な刺激が少ないというのが真実だと思います。
また世界観の現実的な作りこみに関してはナルニアはLotRに及ぶべくもありません。
睦月さんの感想はそれを率直に言い当てていると思ったのです。

ただ「おとぎ話」「夢物語」としてはナルニアは非常に良く出来ていると思うので
次回作にはとても期待しています。
早く撮影しないと子供は成長が早いですからね(^-^)

お久しぶりです♪
ナルニア観たんですか!?
私もテスト終わったら行こーーっと。

あっバトン有難う御座いました!!!!
もうありがたーーく答えさせて貰いました☆
またバトンお願いしまwす!!(バトンはまる)

あとオススメ映画で『フォレスト・ガンプ』観ました??あれすっごいオススメなんで観てなかったら是非見て下さい♪あとマニアック?では『阿修羅のごとく』かな(笑)

ではではまた来ますww

>>李美さん
どもです!ナルニア観てきましたよ。
李美さんの感想楽しみにしてます。

バトンは僕もかなりため込んでる状態なんで
喜んで回しますね(^-^)v

「フォレスト・ガンプ」は監督のロバート・ゼメキスのインタビューを読んだことがあります。映画はまだ未見なので、是非とも観てみたいです。
「阿修羅のごとく」は向田邦子原作の邦画ですね。こちらも要チェックですな。

もう本当に本当にフォレストガンプ必見です!!
今度感想書くので宜しかったら参考にどぞ☆
あっあと阿修羅のごとくも。
↑は中村獅童がすっごい可愛くって萌えます(危ない発言でスミマセン;)

ではでは。

感想楽しみにしてます。
あと付け加えると、ナルニアを観るなら
エンドロール流れてもすぐに席を立たないほうがいいですよ(^-^)b

ちゃどさん、見てきました。
LOTRと内容が違うので比較してもしょうがないけどLOTRのが格が上の映画に仕上がってたよね。
そもそもナルニアはこども向だったわけですね?ていうかディズニー配給だからなのかな?
何を期待しているのか、ファンタジーってものそのものが受け付けない人もいるからね。
「子供むけお伽話」と言われちゃえばそれまでだけど「ファンタジーという理屈にとらわれない夢のような不思議な世界」を素直に楽しめるかどうかだよね。そのバックグラウンドでなにか教訓というかメッセージがあったりするとほんとはもっと素晴らしいものになるわけで。
★★★☆☆評価かな。良くも悪くもない(ずるいでしょw)
良しにつけ悪しにつけディズニーそのものがLOTRのヒットに負けじと打ち立てた映画化なのは間違いないよね。

>>mottiさん
mottiさんも観ましたか!
そうですね。比較するものではないかもしれませんが
たしかに心情的にナルニアはLOTRには一歩及ばない気がします。
ナルニアは実際子供向けで、原作は小学校程度が対象年齢の作品ですね。
mottiさんのおっしゃるとおり、この作品はファンタジーの世界ありきの物語で
それ以上でもそれ以下でもない、ただそれだけの物語だと思います。
そういう意味で★★★は的確な評価だと思います。

ただ、何かテーマや教訓をこの映画に込めてしまって良いのかどうか
僕には判断がつきません。
そうすれば映画としてはより素晴らしいものにはなるでしょうが
子供のころに感じたあの楽しさとは違ったものに
なるのでは…と思うからです。
原作を離れ、映画としての質、面白さを追求すべきと思う自分と
原作を大事にし、昔の思い出をそのままに味わいたい
と思う二つの自分の気持ちがあります。

コブタもみてきました!
たしかに 白い魔女役のティルダ・スウィントンさん はまり役でしたよね!!
悪を演じているというのに 魅せられてしまいました。

でも 映画全体としては、、ややバスの抜けたものになってしまった やや残念な感じですよね

ついにコブタさんも見られましたか!
確かに純粋に映画としてみれば微妙な出来ですね。
映画好きであれば、あの演出はああしたほうが、とか色々考えてしまいますからね。
そういう自分もこれほど原作が大好きでなかったら
酷評していたかもしれません。
まぁ愛は盲目ですから。
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プロフィール

ちゃど

Author:ちゃど
ちゃど。結婚しました。
ゲームと映画が大好きです。
好きな映画は「ファイト・クラブ」
好きなアーティストは「Foo Fighters」
心のゲームは「クロノトリガー」「バーチャロン・オラトリオタングラム」

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