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ゾディアック

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6月17日 名古屋109シネマズ
監督:デビット・フィンチャー
出演:ジェイク・ギレンホール,マーク・ラファロ

自分は一人だと何もできない人間だと気づかされます。
朝10時に起きて洗濯してから、ご飯の用意も出来ずにグータラしていたら、いつの間にか16時に…。そのまま映画を観に行ったので,結局その日の最初のご飯を食べたのは22時です。一人では生きていけない。

でもまぁ、この映画は一人で観ておいて良かった。

(ストーリー)本作品は実在したアメリカの連続殺人事件をモチーフとしている。1968年,車中のカップルが銃撃を受け,女性が死亡,男性が重症を負う事件が起きた。その1年後,さらに別のカップルが襲われる。驚くべきことに犯人は新聞社に自らの犯行を通報し,そして自らを「ゾディアック」と名乗ったのだ。殺人を犯すごとに犯行声明をあげ、暗号を送りつけるゾディアック。彼は自らを顕示し,世間は彼の動向に引き回される。ゾディアックを追うべく奔走するのは刑事トースキー。そして新聞社のイラストレーター,ロバートだった。

ネタバレというほどのものはないけどあるかも
「ファイト・クラブ」や「セヴン」のようなものを期待して見に行った自分は肩透かしを食った。演出や会話の端々でフィンチャー独特のセンスが見られるものの,娯楽的な盛り上がりに欠け,淡々としているくせにとにかく長い。そして眠い。これは自分の映画を見に行く姿勢の問題もあったと思う。

そんなわけで観た後は軽く物足りないものもあったが,帰り道で徐々にボディブローが効いてきた。

重要な事は、フィンチャーが最も描きたいのは何か?ということだ。
勝手に想像するが、彼のスタンスはおそらくセヴンの時から変わっていない。理不尽な世の中とそれに対する怒り。怒りを通り越して彼はそのような世の中を皮肉ってとらえる。しかしそのような姿勢をとりながら、彼の中にある感情は,やはり「怒り」なのだと思う。

ゾディアックは新聞社に手紙を送りつけることで自己を顕示し,人の命を弄ぶ。メディアはそんな彼に飛びつき,彼のグッズが売り出される。トースキーらはゾディアックを捕らえるべく必死で追うが、犯人らしき人物を追い詰めつつも物証という現実に阻まれてしまう。この現実の世知辛さ。歯がゆい思い。時間が経つにつれ事件は風化していき,真実を追っていったものもまた一人,また一人と去っていく。

このゾディアックと警察のやり取りを枠外から見ていたイラストレーターのロバートは,連続殺人事件が治まりかけたころ動き始める。凡庸な男である彼が異様にこの事件に執着するのはなぜか。彼は妻に言う。「こんな事件を起こした男の目を見てやりたい」
それは世に存在する理不尽な悪を,しっかりと捉えたいという人間の心ではないのか?

この作品は「セヴン」や「ファイト・クラブ」よりもデビット・フィンチャー臭が少ない。そのにおいとは「閉じられた世界感」だ。彼の過去の作品は,一つの決められたテーマに基づいて規則正しく全てが回るデビット・フィンチャーの頭の中の「箱庭」だった。
しかしこの作品では,彼は激しく外界とぶつかっている。

箱庭を出た彼が次に挑む作品がどんなものか,僕には想像がつかない。

というわけで劇場でこの映画を観なくてもいいから,3~4年後にテレビ東京系列かなんかでこの映画が深夜にやってたらぜひ見て欲しい。

しかしあの突き放した映像であっさり人を殺すシーンは
ある意味ホラー映画よりも怖い。

評価:★★★☆☆


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今日も誰かが新聞紙の上で死んでいる。明日も。明後日も。
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theme : 映画★★★★★レビュー
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●ゾディアック(ZODIAC)

一作品おきに 面白い作品を作ってくるというデヴィッド・フィンチャー 監督、、。その法則に従えば今回は面白いはずの「ゾディアック」さて その内容は??アメリカ犯罪史上最も危うい連続殺人鬼と言われる“ゾディアッ

comment

Secret

TB コメントありがとうございました!

そのよおりですよね 真剣にこの事件を描きすぎて、かなり娯楽性は低くなっていましたよね~。

決して脚本も悪くなく、役者陣の演技も素晴らしいのに、観ていてだんだん疲れてくるんですよね、、。

たしかに、感情が感じられない殺人シーンや、、出口のない緊迫感だけが続く世界に息つまりそうになりました。

一晩経って自分の文を見返してますが
こりゃあんまり冷静な立場から見ていませんね。反省。
この映画は,あまり映画館で肩に力入れて観る作品ではなかったように思います。とは言ってもセブンを思えば,そういう方向で期待しちゃうんですよね…。ことに僕はそうでした。

この映画を観た当初は真剣に失望していました。
フィンチャーの軽快な演出を観れば観るほど,次はどうする?次はどうする?と期待して,何も起こらない次のシーンにイライラしてくるわけです。彼はこの作品ではあえて娯楽に走るのを止めているように思います。
監督の世の中への姿勢、そして視点が変わってないことはコンビニでの最後のギレンホールの姿からも良くわかります。それが僕の心の奥底に引っかかっています。

この映画を冷静に受け止めるにはもう少し時間と,今までのフィンチャーの過去作品に囚われないニュートラルな姿勢が必要だと思います。
またDVDが出たら再評価したいなぁと思います。

殺人シーンは本当怖いです。ホラー映画と違ってBGMもなくサラっと描くものですから、湖の殺人とかもろにエグく感じました。
また,逆にホラー映画のような演出だった地下室のほうでは単なる思い過ごしだったりして,その対比が面白かったです。
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ちゃど

Author:ちゃど
ちゃど。結婚しました。
ゲームと映画が大好きです。
好きな映画は「ファイト・クラブ」
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