スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大日本人

dainihon.jpg

6月2日 ミッドランドスクエアシネマ
監督:松本人志
出演:松本人志,板尾創路

松っちゃんこと松本人志が日経エンタで映画批評をしてる事は知っていましたが,まさか本当に映画を撮るとは思いませんでした。
いつの間にかカンヌで上映される事になるとは本人もビックリ?

お笑いのブームに左右されることなく,業界の頂点に立ち続けるダウンタウンは凄いと思います。やっぱり松っちゃんは面白い。高田純次の次に好き。

(ストーリー)妻子に捨てられ,都内の小汚い一軒家に住む怪しい風貌の男,大佐藤勝(だいさとう・まさる)。しかし彼にはある特殊な能力が備わっていた。彼は電流を浴びると巨大化し,「大日本人」に変身するのだ。大日本人と化した彼は世を騒がせる獣(じゅう)を退治する役目を担っていた。しかし彼の存在は一般大衆から支持されず,彼の活躍を放映する番組の視聴率も低迷。大佐藤は肩身の狭い生活を送っていた…。

そこそこネタバレあり
本作品は松本人志第一回監督作品としてマスコミでも大々的に取り上げられている。この「第一回監督作品」という呼称はゲド戦記を思い起こされて,上映前はなにやら不安な予感もあった。

映画の大部分は松本人志こと怪しげな男「大佐藤」という男を,インタビュー形式によるドキュメンタリー風味のタッチで作られている。また大佐藤が変身すると全編フルCGになって,奇怪なバケモノ「獣」と大佐藤が大立ち回りを演じるという構成。

さすがに松本人志はエンタテイナーとして活躍してきただけあって,笑える演出は本当に面白い。涙が出るほど笑ったシーンもあった。

映画の序盤はインタビュー主体のスローなスタート。そして大佐藤への変身で観客を呆気に取らせる。大佐藤と獣の戦闘は造形の気色悪さと,両者の戦い?によるシュールな笑いが入り混じっている。この部分は笑いは笑いでも,かなり異色な笑いの部類だろう。

日常の大佐藤→変身して戦闘→日常の繰り返しで,「ああ、この映画はこういう映画なんだな」というように観客を納得させる。また同時に大佐藤という人間の持つ人間味や,周囲の冷たい反応(そこにも笑いの要素が含まれている)によって映画の世界が徐々に形作られていくのがわかる。

大佐藤という人間は奇妙で滑稽な人間だが,同時に非常に人間的な性格の持ち主でもある。世間に受け入れられない彼の姿の影には悲哀があり,悲哀な姿に笑いを誘われる。この映画は松本人志という人間性を垣間見れるように思う。それだけでもこの映画には価値がある。

しかし後半,板尾が出てきた辺りから,松本人志の普段のテレビ的なコメディ色が出始め,最終的には笑いのネタとして話を締めてしまう。これは非常に残念。大佐藤という人間の物語である以上,彼の物語をきちんと締める必要があったのではないか?せっかく映画という新しいジャンルに挑戦したのだから,従来の笑いに納まることなく,最後まで新しい世界を追求して欲しかったところ。

また下ネタを絵にしたような生々しい獣の造形や,笑いとは言え,少し暴力的なニオイのするこの映画の笑いの持ち味への評価は,観る人の感性に大きく左右される。観る人によっては全く受け付けないものだろう。自分もあの獣のデザインのセンスには,やや生理的な嫌悪を覚えた。

というわけで,もしこの映画を未見で鑑賞してみようという人は,そこらへんの覚悟をしておく必要がある。

映画としては未完成な部分も多いが,やはり松本人志は「笑い」に生きる人間であると感じた。第一回だけで終わることなく,映画という新しいコメディのジャンルで研鑽し続けて欲しい。

評価:★★★☆☆


dainihonjin2.jpg

松っちゃんも栄の錦三丁目にはお世話になったのだろうか。
スポンサーサイト

theme : 大日本人
genre : 映画

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

●大日本人

すっごい 気になっていたこの作品、、やはり気になっていたのはオオブタとコブタだけではなかったようで、川崎にある映画館の上映会場どこも満席だったようですね。今日は、「バベル」、「スパイダーマン」がまだ残

大日本人

面白かった!劇場公開する作品としては異色作!

●大日本人

すっごい 気になっていたこの作品、、やはり気になっていたのはオオブタとコブタだけではなかったようで、川崎にある映画館の上映会場どこも満席だったようですね。今日は、「バベル」、「スパイダーマン」がまだ残

comment

Secret

私も観てきました!

なかなか松本人志らしい世界 楽しかったですよね!
衝撃のラスト、、もう少し、最初の世界観を残していってほしかったものですが、あれが業とあえてやっているのか勢いでああなってしまったのかが分からない所が、松本人志さんが作った作品ならではですよね~。

これは カンヌでは アメリカ批判ととられていたようですが、むしろ無駄に騒ぐマスコミや大衆をおチョくった内容でしたよね。

けっこう 批判も多そうですが、是非是非第二弾 第三弾もみてみたいですよね(^^)

>>コブタさん
どもでーす。
出だしは凄い不安だった僕ですが、大佐藤が髪切ったあたりで随分と映画の世界に引き込まれていました。それだけに終盤コントネタになっちゃったのは、笑いつつもやっぱり残念でした。まぁ監督の意向がストレートに出てる作品ですし(本人主演でもありますし)、撮影の回数を重ねていけば、また違った趣の映画を出来そうな期待がありますね。

コントとか日本のお笑いの空気が分からない場合
「なんかアメリカについてブツブツ言ってるし、アメリカ批判かな」と思ってしまうのは何となく分かる気がします。映画の中では、日本とアメリカの関係はのび太とジャイアンみたいな、ちょっと嫌がりつつも結局切れない関係を揶揄していたように思えます。そういうのは他国の人だとわかりづらいんじゃないかな、と。
でもまぁ正直、僕はこの映画に深いメッセージ性は感じませんでした(笑)

第二弾、第三弾は僕も非常に期待してます!

やっぱテレビの人だ。
メッセージ性といえば、
北朝鮮からの脅威にはアメリカに頼るしかない日本の現状をコメディにしている点...。いいと思うけどコントだ。
すごい長く、飽きがきてしまうコント。

>>mottiさん
どもです~。
やはり今回の映画でも松本人志が「テレビで培ったお笑い」を強く感じました。それ故、映画の中でコントを演じようとするとテレビ的な単発コント(1回につき数分)になってしまい、映画という枠内では息切れしてしまったのでは…と考えます。しかし「視聴率」「番組の視聴者の醒めた視線」といった映画内の設定に対するバランスの取れた感覚も、テレビ人として生きてきた彼独特のものだと思います。こういった感覚は映画として+に働いていたと僕は思います。

北朝鮮やアメリカに関する監督の考えは、おそらく僕ら一般人の考える国際情勢への漠然とした思いとあまり大差ないのではないかと思います。重大な問題だとわかりつつも僕らは北朝鮮の必要以上にいかめしいおばさんのニュースキャスターを見るにつけ、失笑を感じます。その感覚を純粋に笑いのネタとしてとらえ、ストレートに使用したのでは?と想像します。

僕個人としては、この映画がカンヌで流されたことそのものがまるで喜劇だと思いますw映画界の権威たる人々が真面目な顔してどんな映画が出てくるのかと待ち構えてるところに松本人志のコントが…そのギャップのありすぎる情景は想像するだけでシュールです。
例えるなら、パリコレでモデルに混じってなぜかアホの坂田が普通に出てきたような。
現実は映画よりも奇なり、ですね。喜なり、かな?

ちゃどさん、今晩はー。
板尾の「獣」のデザインは確かに見ていて不快感がありましたね。
ただ、私は国内でも問題になっている一部の最近の若者の性の乱れ、について忠告しているようにもとれました。悲しいかな夏が終わると、病院に駆け込む女の子は少なくないようですし、人目をはばからない連中も世の中にはいますから。

>この映画がカンヌで流されたことそのものがまるで喜劇だと思いますw映画界の権威たる人々が真面目な顔してどんな映画が出てくるのかと待ち構えてるところに松本人志のコントが…そのギャップのありすぎる情景は想像するだけでシュールです。

きゃはは、本当にそうですよね、びっくりしたかも(笑)
松本監督の次回作に期待するとしましょうか(^^)




>>meiさん
なるほど~。でもまぁ下世話な話ながら、やりたい盛りの子供とまだ子供やろ、と言ってたはずのおばはんが…という流れは現実にありそうで笑いましたw逆に言えば獣で表現してるからまだ笑いに持っていけるのかも。

審査員、絶対困ったと思いますね。日本のお笑いって、やっぱり日本独特のものだと思いますし。これも一種のカルチャーショックかも知れませんね~。
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
プロフィール

ちゃど

Author:ちゃど
ちゃど。結婚しました。
ゲームと映画が大好きです。
好きな映画は「ファイト・クラブ」
好きなアーティストは「Foo Fighters」
心のゲームは「クロノトリガー」「バーチャロン・オラトリオタングラム」

XBOX 360 ゲーマータグ

最近のトラックバック
リンク
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。