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アイランド

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DVD版
監督:マイケル・ベイ
出演:ユアン・マクレガー、ショーン・ビーン
評価:★★★☆☆

色々な科学技術が発展してきている現代。
映画や小説は娯楽を通してそういった科学技術を紹介し、また人々に、その技術に対してどうとらえるかという意識を問う役目があってもいいよね、と思っているちゃどです。こんばんは。

近未来、リンカーン(ユアン・マクレガー)は外の世界から完全に密閉された都市で生活していた。都市は完全に管理され、施設内で思いを寄せるジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)と肌を触れ合うこともままならない。そんな彼らの希望は、まったく汚染されていないという夢の島「アイランド」行きに当選することだけだった。だがリンカーンは完全に管理されたこの都市に疑問を抱き始める。そしてある晩、自分の部屋を抜け出したリンカーンは、恐るべき真実を知ってしまう…。

管理施設をジョーダンと共に脱出するリンカーンだが、ここからがこの映画のスタートである。それまでのストーリーはだいたい前フリであってあまり意味はない。脱出後は追うものと追われるもので、この映画のメインである激しいアクションが繰り広げられる。特に後半では、そこまでやる必要があるのか!?と思うほど派手な破壊シーンがある。
全体を通して息をつく間もないテンポの良さと、勢いのあるアクションで2時間15分という時間を感じさせない。古き良きアクション映画のお手本のような作品である。

しかしながら。
この映画は本当にアクションが全てだ。
この映画の世界は、将来実現されるであろう、ある科学技術をベースにしている。この技術に対して、人は人間や生命の尊厳というものを考えざるを得ないと思うわけだけど、監督にとってはそういった事は頭にないようで、ただアクション映画の筋道を作るためだけの素材になっている。だからこの映画を通して、科学技術に新しい見解や鋭い指摘が示されるわけでは全くない。生命の哲学など影も形もない。

軽く映画でも見たいな、というときには、とても良い映画だと思うので、そのときは「何でこの映画の警察機構はこんなに無力なの?」などといちいち突っ込まずに、素直にアクションを楽しもう。
それにしてもこの映画のラストの後、彼らは一体どうなるのだろうか?きっと監督は何も考えていないに違いない。

スティーブ・ブシェミをこの映画で久しぶりに見たが
相変わらず怪しげな役柄がよく似合っていた。


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肝硬変には気をつけようぜ
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theme : 映画★★★★★レビュー
genre : 映画

ナルニア国物語 ライオンと魔女

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名古屋109シネマズ 先行上映
監督:アンドリュー・アダムソン
出演:ティルダ・スウィントン、ジェイムズ・マカヴォイ
評価:評価:★★★★☆

話題の「ナルニア国物語」先行上映に行ってきました。宣伝の効果もあり、人入りも上々といったところです。
僕とナルニア国物語との出会いは小学校低学年のころです。
公民館の書棚で「ライオンと魔女」を見つけた時から10数年を経た今、映画化した事を考えると感慨深いものがあります。

時は第2次世界大戦下イギリス。空襲のため、疎開することになったペベンシー4兄妹(ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシー)は母の紹介で、カーク教授の屋敷に身を寄せる。ある日、兄妹でかくれんぼをしている時、次女のルーシーは空き部屋の衣装ダンスに身を隠す。しかしその衣装ダンスは別世界ナルニアに通じる道だったのだ。

C・S・ルイスの代表作「ナルニア国物語」
指輪物語、ゲド戦記と並んで世界3大ファンタジー小説のひとつと言われ、世界中で親しまれている作品だ。僕はこの本には特別な思い入れがあり、映画化を非常に楽しみにしている一方、不安もあった。
人気のある原作を映像化するというのは、簡単なようでとても難しい。人の頭の中にある想像の世界に打ち勝てる映像など滅多に無いからである。よってどんなに良い出来であれ、なんらかの批判は免れることはできないし、出来が悪ければ「クソ映画」以上にファンからひどいレッテルが貼られることになる。そういう意味で指輪物語ことロード・オブ・ザ・リング(以下LOTR)は大きな偉業を成し遂げたことになる。

さて肝心の「ナルニア国物語」だが、原作ファンとしての感想を言うととても良かったと思う。ストーリーはほぼ原作そのものを踏襲し、そこにいくらか肉付けを加えた作りになっているが、大きく逸脱する部分はなく、原作のイメージが壊されることは無かった。
ストーリーは良く言えば王道、悪く言えば子供向けであり、指輪物語とは全く違う方向性の物語である。この時点で好き・嫌いは分かれるところであろう。

俳優とその役柄については、原作ファンでもおそらく意見が分かれるところだが、個人的にはルーシー役のジョージ・ヘンリーと白い魔女役のティルダ・スウィントンが良かった。ルーシーは豊かな表情で物語の序盤のけん引役をしっかりこなしていたし、白い魔女は、暖かい感情を一片も感じさせない冷徹な性格を貫いていた。ティルダ・スウィントンは「コンスタンティン」のガブリエル役でも非人間的な役柄を上手に演じていたなぁ。
(追記)他に注目したキャラクターはフォーンという、上半身が人間で下半身が鹿?のタムナスさん。彼は非常に怪しげな部分と魅力的な部分が合い混ざった不思議なキャラクターで、とても印象的だった。俳優はジェイムズ・マカヴォイ。「ウィンブルドン」にも出演しているらしい。

また原作との相違点として、4人兄弟の性格が挙げられる。
原作では物語の都合上ハッキリしていた性格が、映画では人間味が増し、それぞれ変化が見られる。これによって次男エドマンドの行動原理が少し薄弱になっているが、冒険を経てお互いの絆が深まるというドラマが描かれていて良かったと思う。

一方、原作ファンとしての意識を除いて映画の評価をすると、ちょっと物足りない。それは原作がそうでもあるのだが、映画の世界観に広がりが少ないからだ。「予言」や「この世界を作った掟」などのキーワードが突然出てきて、それが物語の核を成してしまうのだから、見る人によっては取ってつけたように見える。小説では描かないことで想像がふくらむが、映画だと描かれない部分は存在しないも同然だ。
またクリスマスのイベントやキリストになぞらえたシチュエーションなどは、なじみの薄い日本人には理解しづらい気もする。「子供向け映画のご都合主義」と取られかねない部分でもある。

戦争シーンを原作よりも大幅に肉付けしたのは映画として正解だったと思う。LOTRや「キングコング」の特殊撮影会社WETAが協力しているためもあって、クリーチャーの迫力も十分。視覚的に面白かったし魔女の強さが伝わってきて個人的には◎。
この戦闘シーン含め、ナルニアの世界を存分に味わいたいのであれば映画館での鑑賞は絶対に外せない。

ただ気になった点はやはりディズニー配給という事。
おなじみのディズニー補正により、流血や剣が刺さる描写は遠景、もしくはカットという描写が多い。別に暴力描写を好むというわけではないが、こういった描写は靴の上から足を掻くようなもどかしさがある。
すでに製作に取り掛かっている次回作「カスピアン王子の角笛」は本作よりも戦争シーンが多いので、そこらへんの描写をどうするのかも少し心配だ。

全体的にはとても良かったので、この調子で全7作(!)撮り続けてほしいと思う。

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早く次撮らないと誰かみたいに大きくなっちゃうよ!

theme : ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女を楽しむ!
genre : 映画

インヴィジブル・モンスターズ

「鳥」

「鳥が私の顔を食べた」

「誰も私を見ないの」

「男の子」

「スーパーマーケットにいた男の子が

私をモンスターと呼んだ」



チャック・パラニューク。
あのブラッド・ピッド、エドワート・ノートン出演の問題作「ファイト・クラブ」の原作者である。
「インヴィジブル・モンスターズ」は「ファイト・クラブ」でパラニュークが小説家デビューをする前に書き上げた処女作だ。パラニュークがこの作品を出版社に持ち込んだところ「ワケがわからない」と却下され、長らく日の目を見ることが無かったという不遇の作品。

この作品に限らず、パラニュークの小説の文体は独特で無茶苦茶だ。
非常に散文的で、しかも独特の言い回しと例えをを用いるので、まるで詩でも読んでるかのような気分になる。それでいて段落ごとに話をすっとばす。時系列もまともに並んでる小説は今までのところ、ない。

彼の作品を初めて読む人は、まず最初の10行で「この作者は頭がおかしい」と判断を下すはずだ。
僕も「ファイト・クラブ」を読んだときには映画と言う下地がありながら、10ページと進まず断念し、長らく書棚の肥やしにしていたくらいだ。映画はよくもこの原作を上手に映像化したものだ。

そんなパラニュークの作品の数々だが
「インヴィジブル・モンスターズ」は彼の小説の中でも比較的面白くてわかりやすいと思われる。たぶん。「ファイト・クラブ」の前作品というだけあって、荒削りだが率直な原型が見て取れる。

この小説を、どこがどう面白いのかと問われると非常に難しいが
感じたことを率直に話すと
「こんな凄い作品見たこと無い!!」
そしてこれから先も見ることは無いだろう。

theme : オススメの本の紹介
genre : 本・雑誌

印象バトン

ボレロさんからもらったバトンです。

■回してくれた方への印象は?

ボレロさんの印象

とても頭の回転が早い人、という印象です。
人生には色々な壁があると思いますが
ボレロさんならきっと乗り越えていけると思います。

■周りから見た自分はどんな子に思われていますか?

これがさっぱりわからない(笑)
ある会社の性格診断では「人に理解されにくい性格」
昔勤めていたお店の店長は「お前はわかりやすいヤツだな」
友達には…何て思われてるんだ?
聞いたこと無いし素直に教えてくれるとは思えんwww

まぁ出来る限り、人様に悪く思われないような人間になりたいです。うん。

■自分の好きな人間性について5つ述べてください

・信念を持って生きること。
・他人を思いやること。
・常に満足せず、その先を追求すること。
・楽しい、嬉しい事を人と共有すること。
・愛するものに命を懸けること(笑)


■では反対に嫌いなタイプは?

・女に手を上げる男
・自分の弱さを暴力で埋める人間
・無責任
・己が全て
・不潔でも構わないヤツ

■自分がこうなりたいと思う理想像とかありますか?

常に目標を持って、それに努力し続ける。
あと愛する人と友人とお茶があればOK。

■自分を慕ってくれる人に叫んでください。

ありがとう~!!大好きだ!
こんな俺だけどこれからも末永くよろしゅう。

■そんな大好きな人にバトンタッチ!(印象つき)

んでは…

この前バトン回してくれた、李美さん

印象は、明るい、そして努力家。
ロードーレースとか俺にはマジ無理です。体力ないしw

それから さくらみかんさん

印象は聡明。読書家って感じです。小説がんばってください。

そして Araco*さん

印象は熱い。情熱家。ドラグノフがんばってください。俺もレイヴンがんばります。

読んでいてくれたら、よろしくです。
まぁお暇なときにでも。

theme : バトン
genre : 日記

チーム・アメリカ  ワールドポリス

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DVD版
監督:トレイ・パーカー 
声の出演:トレイ・パーカー、マットストーン
評価:★★☆☆☆

コメディというジャンルは、時々軽く見られがちだけれども、実はとても高度な芸術だと思う。視覚に訴えるだけで、人間から笑いという情動を引き出さなくてはいけない。まして多くの人間に見られる映画ともなれば、見る人々の多種多様な価値観を考えると、その難しさは計り知れない。

「チーム・アメリカ ワールドポリス」は人間の役者ではなく、糸で釣ったパペットがセットの中で演技をする。
チーム・アメリカ──彼らは世界からテロを撲滅するために獅子奮迅で活躍するメンバーだ。派手な飛行機で飛び、機関銃をぶっ放し、ミサイルをぶち込む。彼らの前には世界遺産も文字通り形無しだ。そんな彼らと世界に脅威が訪れる。北朝鮮の金正日。テロ集団に大量破壊兵器を渡していたのは彼だったのだ。金正日はハリウッドの俳優集団を味方につけ、世界を壊滅させる計画を企んでいた…。

ハリウッド映画の王道的展開を茶化したストーリーをベースに、人形たちがファックする。ゲロを吐く。放送禁止用語を連呼する。パロディにされた俳優たちはスプラッタ映画のように爆発する。ある意味でゲージを振り切ったブラックコメディと言えよう。さらにところどころに挿入されるオリジナルの歌はこれまたおバカな歌で、中にはハリウッド映画や俳優をネタにした歌もあり、笑いを誘う。

しかし笑える箇所もたくさんありながら、じゃあ手放しで笑えるかというとちょっと難しいところだ。まずこの下品さは正直あまり笑えない。ファックはまさか人形でやるとは思わなかったが(しかも長いw)ゲロシーンは本気で気持ち悪いし(しかも長い!!)下品な言葉を並べて笑いをとるのはちょっと子供じみている。ただし、これを吹き替えで見ると声優が真面目に「ち○こ、ま○こ、う○こ」と連発しているので、かなり笑える。

もう一つは、せっかく沢山の俳優たちを実名でパロディにしているのだから、もう少し彼らの演技や出演映画をネタにしたような演出をして欲しかった点だ。と思ったらコメンタリーでの監督いわく「映画俳優が嫌い」らしい。あの俳優を小バカにした演出とスプラッタな爆発には監督の気持ちが込められていたのか?だが愛のないパロディは、ただの悪口ではないだろうか。

笑いというものはやっぱり難しい。
共感できなければ観客は冷めるし、度が過ぎれば嫌悪すら感じることもある。ある1人は面白いと感じても、もう1人は面白いと感じない事は十分ありうる。

しかし「シリアナ」を見た後なのに、ジョージ・クルーニーやマット・ディモンが出てきて「彼らは今後も世界平和のために、コツコツと小さな努力をするでしょう」などとナレーションされたら笑うしかない。

挿入曲はどれも秀逸で面白かった。
「パール・ハーバー」は絶対見てみよう。


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この映画では、ハリウッド俳優よりも愛されてる将軍様

theme : 映画★★★★★レビュー
genre : 映画

アビエイター

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DVD版
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・デカプリオ、ケイト・ブランシェット
評価:★★★★☆

1900年代アメリカの実在の人物、ハワード・ヒューズの人生を題材にした映画。ハワード・ヒューズをレオナルド・ディカプリオ。ハワードの恋人であるキャサリン・ヘップバーンとエヴァ・ガードナーをケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセールが演じる。

映画や飛行機に情熱を傾け、公私問わず巨額の資金を湯水のように投資していく姿は圧巻。たくさんの女優と浮名を流し、スキャンダルの的になり、精神を病みながらもただひたすらに夢を追い求める姿は、破滅的でもあるが、同時に憧れも感じる。
彼の行動は社会的に正しいとは思えないけど、夢を実現する人間というのは、そういう正しさとは別に、ある種の狂気というか逸脱した部分を持っていると思う。その反面、異常なまでの潔癖症や精神的な弱さは、夢を追い求める人間が背負う代償かもしれない。

しかし導入部の「地獄の天使」は凄い。雲を突き抜けていく飛行機の姿は迫力満点で「こりゃ売れるだろうなぁ」という説得力を感じる。
この空の描き方は「天空の城ラピュタ」や「紅の豚」を思い起こさせるが宮崎駿もこの「地獄の天使」に影響を受けた部分があるのだろうか。

ハワードの情熱的な面と、異常なまでの神経質な部分を見事に演じていたレオナルド・ディカプリオって改めて凄いな、と思った。観ていて終始ハワードの危なっかしさにハラハラさせられた。
それにしてもヒゲのないスッキリ顔より、引きこもってヒゲをモジャモジャ生やしてる顔のほうがカッコいいのはどういうわけだ?もっと汚らしくていいはずだ!

ハワードの母親の教育が、ハワードの異常な神経質さの原因になっているように思えたけれど、彼にとっての「女性」は母親にとって代わる存在だったのかもしれない、と後半ベッキンセールに励まされて立ち直る姿を見て思った。


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船は沈没するわ飛行機は落ちるわ。

theme : 映画★★★★★レビュー
genre : 映画

シリアナ

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愛知県勤労会館・試写会 2月20日(月)
監督:スティーブン・ギャガン
出演:ジョージ・クルーニー、マット・ディモン
評価:★★★☆☆

僕にとって初の試写会です。
「試写会って結構当たるよ」と聞いてから片っ端から申し込んだところ当たったのがこの「シリアナ」。中東問題なんて俺に理解できるんかな、と思いつつもジョージ・クルーニーやマット・ディモンが出てるから、という極めてミーハーな理由で応募してしまった。製作総指揮はスティーブン・ソダーバーグ。オーシャンズ11のつながりのあるスタッフということかな。

こちらのサイトによれば
「シリアナとは?」
ワシントンのシンクタンクで実際に使われている専門用語。イラン・イラク・シリアがひとつの民族国家になることを想定する、アメリカによる中東再建のコンセプト、らしい。
米国が中東をどのように見て、そして何を行っているのか。シリアナというアメリカ視点の理想コンセプトの内実は…という意味を含んだタイトル、ということかな。

映画の内容は、ジョージ・クルーニー演じるCIAの工作員
エネルギー関係のアナリストを演じるマット・ディモン
大手石油会社の合併を審査という名目で手引きする黒人弁護士ベネット
採油権を中国に買収されたことで解雇された不遇な労働者ワシーム
の4人の視点で話は進んでいく。4人は劇中で直接には関わりあうことは無いが、中東の石油問題を通して複雑に影響し合っている。

この映画を見るに当たってあらかじめ中東における石油の問題と、それを取り巻く国際情勢などの知識がないと、前半は話を追うだけで精一杯になってしまう。もちろん僕も必死で話を追っていた一人だが、そんな苦労を知ってか知らずか、字幕が白い背景に溶け込んでいてさっぱり見えないことが多々あるというのはちょっと問題。
この映画を見に行く前に公式のストーリーをよく読んでおくことをオススメする。自分も見た直後は不明な点がいくつかあったが、これを見てある程度理解できた気がした。

しかしそういった難しい部分がわかってくると、この作品は結構面白い。結局米国のあの手この手の汚い手で石油の利権は米国のいいようにされてしまうわけだけど、そういう利権の奪い合いが、巡り巡って中東の若者を自爆テロに走らせてしまうという皮肉な結果を招いてしまう。

ただアメリカの行為は、中国へのエネルギーの流出にセーブをかけてるわけで、日本人としてはパワーバランスの関係上、絶対に悪いとは言えないかも?とか考えちゃって、素直にアメリカ悪いやっちゃなぁと批判できない気持ちもあったり。とかく色々考えさせられる映画でした。

映画は現実に起こったことをモチーフとしているので、とかく派手なアクションなどは抑えられており、極めて淡々とした描かれ方をしています。とりあえず俳優目当てで娯楽を期待して見に行くと痛い目にあうけれど、真面目に見ると色々勉強になる映画です。

(追記)この映画は一つの問題ではなく、色々な側面を持っているがために4パートも同時進行してるわけだけど、やっぱりもう少しわかりやすく作ったほうが良かったと思う。キャラクターの職業や立ち位置が把握できれば話そのものは全然難しくはないんだけど…。この手の映画で、より多くの人に問題を訴えるためにはそういう「わかりやすさ」は重要だと思う。

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世界で最も高価な財宝は石油だな。

theme : 映画★★★★★レビュー
genre : 映画

ナショナル・トレジャー

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DVD版
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:ニコラス・ケイジ、ショーン・ビーン
評価:★★★☆☆

ディズニー配給の冒険映画と聞いて、果たしてそんな映画が面白いのだろうかと懸念していた。流血ダメ、暴力ダメ、エロはもっとダメ、の3拍子そろったディズニーである。おそらく「ナルニア国物語」以外ではお世話になることもないだろうと思っていたディズニー映画。
でもこれが意外と面白い。

祖父の祖父から代々受け継がれてきた伝説を元に、アメリカ合衆国に隠された秘宝を探し続けたベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)。秘宝の手がかりが合衆国の独立宣言の文書にあることを突き止めたベン。しかし出資者のイアン(ショーン・ビーン)がベンを裏切り、独立宣言書を盗み出そうとする。それを知ったベンは独立宣言書と秘宝を守るために、自らが独立宣言書を盗み出す計画を立てる。

ニコラス・ケイジはいつ見てもカッコ良く、僕の大好きな俳優である。彼の顔から漂うエネルギーは、映画において刺身にかける醤油のような役割を担っている。そのエネルギーが激しすぎていささか頭髪が薄くなっているような気がするが、今回の映画では過激な演技を控えたためか、多少頭髪が回復している。

悪役と言えばショーン・ビーン。
ショーン・ビーンと言えば死に役、のショーン・ビーンが
一体いつ味方から悪役になるのだろうかと注目していたら
ショーン「独立宣言の文書を盗もうぜ」
ケイジ 「それはできない」
ショーン「なら死ぬしかないな」
さすがショーン・ビーン。彼の鋭い眼光に、それ飛躍しすぎだろ!とは突っ込めない。
独立宣言書だか何だか知らないけど盗んじゃえばいいじゃん、と思うのだが、米国ではやっぱり神聖なもの扱いなんだろうか。でも結局ケイジも盗むことにするから、きっとたいした物じゃないんだろう。

上のような殺伐とした会話がありながらも、映画は全体的にゆるめなテンポで終始安心して見れる。それはアクションとしてはまずいんじゃないの、と思われるかもしれないが、この映画はアクション以外の部分が面白い。行く先々で見つかるメッセージとそれをアッサリ解いていくニコラス・ケイジ。前半はよく騒いでいたけど後半はノリノリだったダイアン・クルーガー。かっこいいけどどこか抜けてる相棒に、お堅いようで愛嬌のある父ちゃん。この組み合わせがとても暖かく、彼らの冗談交じりの掛け合いには、観ている者の気持ちをホンワカさせるものがる。
ショーン・ビーンもディズニー補正がかかり、悪渋いショーン・ビーンが、ただの渋いショーン・ビーンになっているが、この腰の引けたマイルド調整も逆に映画の雰囲気に合っていて良かった。

「ナショナル・トレジャー」ってどういう意味だろうと思っていたら
「国宝」って意味だったんだなぁ。アメリカの歴史や歴史的建物を辿る内容から考えても、アクション映画と言うよりは、社会見学映画って感じかな。


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体隠してデコ隠せず。

theme : 映画★★★★★レビュー
genre : 映画

グラタンつくりました

グラタン作りました。
家にあるもので手早くテキトーにつくれるのがポイント。

材料…(3人分)
マカロニ・・・100g
バター…20g+α
玉ねぎ…小ぶり1.5個
鳥もも肉…1塊の半分
しいたけ…小ぶりの場合、4つほど。
サラダオイル…フライパンに引くぐらい。
小麦粉…手でつかむ程度の分量×4回
牛乳…150cc程度。
溶けるチーズ…適当
パン粉…わずか
粉チーズ…わずか。
塩、こしょう…少々

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①鳥もも肉を細かく刻んだ後、塩コショウをまぶす。この塩コショウでルウの味を決めるので、ここで調整。
②フライパンに油を引いて軽く焼き色がつくまで炒める。
③玉ねぎを千切りにしてフライパンに投入。
④しいたけのへたを切り、これも千切りにしてフライパンに投入。
⑤適当に色がついたところで火を止める。


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①別にゆでておいたマカロニを投入。
②バターを少し削って入れる。20gくらい。
③小麦粉を入れて、かき混ぜる。
④牛乳を入れる。量は自分で調整。よりクリーミーにしたい場合は
牛乳の量を増やす。だまにならないようにちょっとずつ投入。
⑤弱火でトロトロ煮込みつつ混ぜる。


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①グラタン皿にバターを塗る。マカロニ等が皿に張り付かないように。
②出来上がったルウをお皿に詰める。
③上にナチュラルチーズをかける。表面全体を覆うように。
④上にパン粉と粉チーズをまぶす。これで焼き色をつける。
⑤最後にバターの切片を真ん中に乗せる。焼き色と風味がアップ。
⑥これをオーブンで800W、7分ほど焼く。


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焼き上がり。
ちょっとくどいと思う時は適当にチーズやバターを減らします。
炒め加減や分量など、かなりテキトーでもおいしく作れるのが強み。
付け合せはリンゴなどの、さっぱり系の果物が○です。

theme : ばんごはん
genre : グルメ

コール

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DVD版
監督:ルイス・マンドキー
出演:シャーリーズ・セロン、ケヴィン・ベーコン
評価:★★★☆☆

カレン(シャーリーズ・セロン)は、夫で将来有望な若手医師であるウィル(スチュアート・タウンゼント)と一人娘アビー(ダコタ・ファニング)の3人で幸せな生活を送っていた。しかしウィルが出張で家を空けたその日に、自宅に侵入者が現れる。侵入者・ジョー(ケヴィン・ベーコン)は仲間と共に、過去幾度も身代金目的の誘拐を成功させてきたのだ。ジョーは怯えるカレンにアビーを誘拐したことを告げ、誘拐計画が成功すれば24時間後にアビーを解放すると言う。一方、出張先のウィルにも、ジョーの妻であるシェリルがアビーを誘拐したことを告げ、脅迫していた。しかしジョーの計画には早くも狂いが生じ始める。アビーは重度の喘息の持病を患っていたのだ…。

今をときめくシャーリーズ・セロンに、サスペンスと言えばこの人(言いすぎ?)のケヴィン・ベーコン、「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」のスチュアート・タウンゼントに「宇宙戦争」のダコタ・ファニングととても豪華な役者がそろった本作。
冒頭、ケヴィン・ベーコンらの、誘拐事件のやり口の片鱗が少しだけうかがえるのだが、この白黒画面の不気味な演出にはサスペンス好きの血が沸き立つ。

父、母、娘の3人を別々に同時に脅迫するという今までに無い斬新な発想のサスペンス。しかしこの誘拐計画そのものに「ちょっとそれは無理じゃない?」という点があるのは、きっとこの映画を見た悪い人に真似されないように、ワザとアラを作ったのだと思うことにする。

冷徹な悪人かと思われた誘拐犯だったが、本当の目的は金ではなかった。ジョーとシェリルは、ウィルの医療ミスによって娘が死んだと思い込み、彼への復讐も兼ねてこの誘拐を計画していたのだ。じゃあそれまでの営利誘拐はなんだったの?という感じだが、まぁそういった午後のTVドラマ的なストーリー展開も意外に新鮮。シャーリーズ・セロンが娘のために奮闘する母親と、ジョーを挑発する人妻の二つの役柄を熱演。パンツにメスを隠すシーンはある意味この映画のクライマックス。ジョーが誘拐相手の妻と寝たがるという設定は、このシーンのためにあったのか!

凝った頭脳系サスペンスではないが、幸せな家族がある日突然事件に巻き込まれるサスペンスとして楽しめる映画だと思う。犯人側にも同情すべき点があるような作りが、日本人向けとも言えるかも知れない。
三者三様に、地味に被害者が加害者に抵抗する映画と思いきや、最後はちょっとハードな展開に予想を裏切られる。

シェリル役の女は、美人ではないけれど妙に印象に残る演技で、何者だ?と思っていたら、スタッフロールでコートニー・ラブだったことを知る。コートニー・ラブって女優もやってたんだなぁ。
椎名林檎はアレになりたかったのか…うーん。


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私、脱ぐ!  私、叫ぶ!  私、飛ぶ!

theme : 映画★★★★★レビュー
genre : 映画

例えバトン

李美さんから“例えバトン”が回ってきたので
回答させていただきます。

・自分を色に例えると?

うーん…考えたこと無いけど青色かな。
李美さんに言われたからじゃないけど(笑)
好きな色だから。天気も晴れが好き。

・自分を動物に例えると?

サル。サル顔だから。
寂しがりやなところは犬かもしれない。

・自分をキャラに例えると?

「ジョジョの奇妙な冒険」(わからんかも…)の
ジャン・ピエール・ポルナレフ。
いつまでたっても成長しないところとか。

・自分を食べ物に例えると?

クリームシチュー
てかクリーム系全般。パスタもクリーム系大好き。
グラタンもドリアも大好き。
…だめだ好きな食べ物になってるよオイ

・次に回す5人を色で例えると?

これを見てくれたら、そして気が向いたらでいいので
5人の方の名を書かせていただきます。

mottiさん→灰色、グレーのイメージですね。大人な感じ。

こぶたさん→白、ほんわかして暖かい感じがします。

ボレロさん→青、趣味が似てるから。共にがんばろ~!

fukkyさん→赤。熱い感じ。いつか鉄拳、指導してほしいです。

一笑亭さん→オレンジ。いつも元気、ほがらかなイメージですね。

お暇なときでいいですので
とりあえずヨロシクお願いいたします。

theme : バトン
genre : 日記

レジェンド・オブ・メキシコ

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監督:ロバート・ロドリゲス
出演:アントニオ・バンデラス、ジョニー・デップ
評価:★★★☆☆

真面目にやってるんだけどバカバカしいので笑ってしまう。
でもカッコイイ!そんな希代のバカ映画が再び!
前作「デスペラード」は無駄に暑苦しい兄貴アントニオ・バンデラスが孤軍奮闘で大立ち回りを演じていたが、本作ではさらにクールなCIA捜査官サンズを演じるジョニー・デップや麻薬王バリロ演じるウィレム・デフォー、その部下を演じるミッキー・ロークなど豪華な面子が脇を固めている。

殺し合いの生活から身を引き、静かな村で孤独に生きるエル・マリアッチ(アントニオ・バンデラス)だったが、CIA捜査官サンズの手により、再び戦いの世界に引き込まれる。サンズがエルに殺害を依頼した相手は、かつてエルの妻と娘を殺したマルケス将軍と結託する麻薬王バリロ。バリロはメキシコの覇権を手にするため、クーデターと大統領の暗殺を計画していた。祖国のため、自らの復讐のためにマリアッチの銃が再び火を噴く!

前作の「バカかっこよさ」は本作でも健在。
銃撃戦とはヒーローが意味もなくジャンプしたり、前転したり、変なポーズで銃をぶっ放す事に意味があるのだ!当然ザコの銃撃は決して当たらないから効果音以上の意味はない。でもそれでいいのだ!
囚われの身のはずなのに、敵の金玉蹴り上げて悠々と脱出したり、銃でバンバン撃たれて普通死んでるだろって傷を負ってるのに普通に起き上がったりする。でもそれでいいのだ!
ヒーローはいかなるときでもカッコ良くなくてはいけない。とはいえアントニオ・バンデラスの額に注射器が刺さったときは、ついに笑いをこらえることが出来なかった。あれは反則だ。

そんな無駄に熱く笑える映画なので、ストーリーが多少ムチャクチャで矛盾があっても目をつぶってしまう。
ただ個々のシーンはカッコ良かったものの、クライマックスは前作以上に盛り上がらながったのが残念。アントニオ・バンデラスとジョニー・デップの話がほぼ独立していて、話が2パートに分かれてしまったことに加え、マリアッチの過去の話や元FBIのおっさんの話なども並行して出てくるので(しかも話自体があまり本筋に関ってこない)意識が分散してしまったからだ。個人的にこの映画に関しては、話に細工をするよりは情感の盛り上がりを重視して欲しかったところ。

最初はちょっと不安だったものの、ジョニー・デップがしっかり「デスペラード」色に染まっていて良かった。
その分バンデラスがちょっとパワーダウンしていたかも!?


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ケガすることで強くなるのはヒーローの特権だよ、キミ。

theme : 映画★★★★★レビュー
genre : 映画

2006年度 映画レビュー一覧

映画レビューを手早く見れるように
映画名をアイウエオ順に並べた一覧表を作成しました。
レビューを書くたびに随時更新していきたいと思います。

ア行
アイランド
アナライズ・ミー
アビエイター
アモーレス・ペロス
アレキサンダー
アンダーワールド2 エボリューション
イノセンス
イルマーレ
宇宙戦争
ウォークザ・ザ・ライン 君につづく道
ウルトラヴァイオレット
ウルフマン
英語完全征服
エイリアン ディレクターズ・カット
エイリアンVSヴァネッサ・パラディ
エイリアン2 完全版
エイリアン3
エイリアンズ
エミリー・ローズ
エラゴン
エレファント

カ行
キスキス,バンバン LA的殺人事件
CUBE2 HYPER CUBE
キングコング
クローサー
ゲド戦記
幻魔大戦
CODE46
コール
コルト・マルテーズ 皇帝(ツアー)の財宝を追え!

サ行
最後の恋のはじめ方
サンキュー・スモーキング
死ぬまでにしたい10のこと
下妻物語
シリアナ
真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章
スターシップ・トゥルーパーズ
SPIRIT
007/カジノ・ロワイヤル
SAW
SAW2
SWAT

タ行
ダ・ヴィンチ・コード
チーム・アメリカ ワールドポリス
地球で最後の男
チャーリーとチョコレート工場
デーモンハンター
DEAD LEAVES
デスノート
デスノート the Last name
トゥモロー・ワールド
ドッグヴィル
トラウマ
ドラキュリア3
トランスポーター
トリプルX ネクストレベル

ナ行
ナイトウォッチ
ナショナル・トレジャー
ナッシング
ナルニア国物語 ライオンと魔女
日本沈没
ニュースの天才

ハ行
パイレーツ・オブ・カリビアン
パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト
バス男
バタフライ・エフェクト
パニック・ルーム
パニッシャー
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
ヒストリー・オブ・バイオレンス
ビッグフィッシュ
ヒトラー 最期の12日間
ファンタスティック・フォー
Vフォー・ヴェンデッタ
フォレスト・ガンプ
プラダを着た悪魔
ブラックダリア
ブルー・クラッシュ
ブロークバック・マウンテン
ベスト・キッド4
ボーン・スプレマシー
亡国のイージス

マ行
魔王 THE OGRE
マスク・オブ・ゾロ
マッチスティック・メン
Mr.and Mrs.Smith
M::3
ミニミニ大作戦

ヤ行
ユー・ガット・サーブド
ユートピア

ラ行
RIZE
レジェンド・オブ・メキシコ
ロード・オブ・ドッグタウン
ロストチルドレン
ロング・エンゲージメント

theme : ひとりごと
genre : 日記

ドッグヴィル

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DVD版
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:ニコール・キッドマン、ポール・ベタニー
評価:★★★★☆

人間心理を鋭くえぐった作品は数多いが、これほど強烈で残酷、そして不快な作品も珍しいのではないか。「ドッグヴィル」とは「犬の村」を表すが、この映画の登場人物はまさに犬そのもの。

小さな山村ドッグヴィルに一人の美しい女グレース(ニコール・キッドマン)が訪れる。彼女がギャングに追われてることを知ったトム(ポール・ベタニー)は村の者を集め、村中で彼女を受け入れることを提案する。最初は渋る住人たちだったが、結局は、村への労働の奉仕と引き換えにグレースを受け入れることに同意する。グレースの献身によって村人たちとグレースの関係は上手くいったかに見えた。しかし警察によってグレースの捜索が強化され、村に不穏な空気が漂い始めたとき、村人たちの牙は最も力の弱い、よそ者のグレースへと剥かれ始めたのだった…。

この映画は変わった演出がなされていて、地面に描かれたチョークで建物や住居が表現され、舞台であるドッグヴィル以外の世界は全く描かれない。またカメラの動きもまるでメイキングの撮影のようだ。ドラマチックに盛り上げようとする効果は全くなく終始淡々と客観的に描かれる。それはこの映画自体が、一つのテーマを語るための寓話であることを示す、監督の手法なのかもしれない。

この映画の内容はどうしようもなく暗く、救いようがないものだ。力のないものに対する村人たちの欲望と残忍さはこれでもかと執拗に表現される。その上、村人は皆そういった負の感情を何とか正当化しようとするので観ている者の不快さは倍増である。
それに対しグレースは慈愛と寛容の精神で耐えようとするがやがてそれも尽き、ある種の諦観ともいえる精神に陥る。最初は必要とされなかった厄介者が、今度は村のために縛り付けられるという奇妙な逆転の関係は残酷な皮肉だ。ここらへんで俺の精神もグロッキー。
しかしこの映画の本当の残酷さはさらにその先にある。

犬の心を持つ人間たちに寛容さや慈愛に何の意味があるだろうか?力あるものが責任を持ち、処断を下さなくてはいけない。その理屈にも一理あるとは思う。しかしそんな冷徹な決断を下されるこの映画の結末に、どこかほっとしつつも苦いものは拭いきれない。
結局グレースの慈悲や寛容は強者としての視点なのだ。だから少し視点を変えただけで180度逆の決断を下す。復讐や怒りが原因のほうがまだ救われる。最後の最後までやりきれない映画だった。

ラース・フォン・トリアー監督の作品を見たのはこの作品が初めてなのだが、あの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の監督がこれだと知って少し納得。
すごい映画だったが、正直不快すぎて2度は観たくない映画だ。


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銃殺されたくなけりゃ年齢は聞くな。

theme : 映画★★★★★レビュー
genre : 映画

ビッグ・フィッシュ

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DVD版
監督:ティム・バートン
出演:ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー
評価:★★★★★

人間ならば誰しも一度はウソをついたことがあると思う。
それが人をだましたり、自分を良く見せようとするウソならば
許されるものではないが、世の中には許されるウソも存在する。
人を楽しませるウソ、それをほらと呼ぶ。

ウィルの父親、エドワードは大変なほら吹きで、いつもほらばかり吹いていた。彼の話があまりに面白いので彼はみんなの人気者だったが、ウィルは子供のころからエドワードのほらばかり聞かされてうんざりしていた。ついにその事が原因で父と仲違いしてしまったウィルだが、ある日エドワードの病状が思わしくない事を知ったウィルは、身ごもっている妻をつれて両親の元に帰郷する。ウィル自身も心の底では父親を理解したいと思っていたのだ…。

号泣した。久しぶりに涙が止まらない作品を見た。
例えるならおすぎです。感動の嵐です。涙が止まりません。オススメです。
病気の父親から過去の話が語られるのだが、若きエドワードをユアン・マクレガーが熱演。あまりのほら話に観ている側は「そんなバカな話が」と思いつつも、いつしか引き込まれてしまう。

父親を理解したいと思っていながら反発してしまう息子。
それはほらばかり話して真実を聞かせてくれないことが
自分を愛していないからではないかと疑っているからだ。
しかし父親の話が全くのウソではない事実を知るにつれ、彼のかたくなな心は次第に氷解していく。
エドワードはほら話の中で本気で人を愛し、冒険し、人と喜びを分かち合っていた。彼の話に「ウソ」などなかった。
ウィルが父親を理解し、父から注がれた愛情に気づいたとき、その愛情は息子から父親へと向けられる。そのとき幻想と現実は一つとなり、父を理解した息子は、次の世代へと受け継いでいく。

ファンタジーの意義を改めて認識させてくれる
素晴らしい作品だった。

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俺はアナキンよりお花畑が似合う男さ。

theme : 映画★★★★★レビュー
genre : 映画

影との戦い ゲド戦記Ⅰ

ゲド戦記がジブリで映画化されるというので
久しぶりに図書館で借りてきました。
小学校のころ読んでいた記憶はあるのですが、さすがに詳細は忘れているので、もう一度読み直すことにしました。
とはいえ映画のほうはゲド戦記Ⅲ~Ⅳが舞台のお話なんですけどね。

架空の世界アースシーで、ゲドという若者が、その才能を見出され数々の魔術を習得するも、その傲慢な性格から”影”を呼び出してしまい、その影と決着をつけることになる…というお話。

久しぶりに読んだけれども、やっぱり良かった。
この作品は大人の鑑賞にも十分堪える作品です。
「影」は様々な人の形を取りつつ、ゲドを追います。
姿形を持たない影はゲドの肉体を乗っ取り、意のままに操ろうと考えるからです。
ゲドの呼び出してしまった「影」は
多くの人が抱えている、人間の闇そのものでもあります。
ふとした過ちから生まれてしまった人間の闇は、なかなかその人を捕らえて離しません。逃げても逃げても心の闇というものは追ってくるものなのです。別の言い方をすると人間の「業」とも言えますね。
大きな業を背負ってしまったゲドは、いかにして影と決着をつけるのか?ゲドの戦いは、私たち人間の心の闇との戦いでもあるのです。

ジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏がインタビューの中で
「ゲド戦記がなければスターウォーズもなかった」と言っていますが
改めてゲド戦記を読み返してみると、その意見にも納得。
ルークとオビワン(もしくはヨーダ)の関係はゲドとオジオンのようだし、ゲドが自らの闇と対峙する様子はエピソード5のルークの修行に重ね合わせます。危険さを伴う、アースシーにおける「魔法」の存在は、スターウォーズにおける「フォース」と非常に似ているように思えます。

映画、小説、漫画…たくさんの作品に影響を与えたゲド戦記。
これを機会にぜひ一読してみることをオススメします。

theme : オススメの本の紹介
genre : 本・雑誌

執事喫茶

「萌えブーム」の代表的存在と言えば「メイド喫茶」である。
え?なに?ちょっと古い?黙って聞け。
メイド喫茶というものがいわゆる男性の「萌え」の欲求の結果として
生まれたのなら、女性の「萌え」の欲求が実を結んでもおかしくないはずだ。
それが執事喫茶である!!(ドドーン)

詳細はこちら

端的に言うとメイドが接客をするのではなく執事が接客するのだ。
世の中すごいことを考える人がいるものだ。
執事ってなんだ?という人はこちらの項目3を参照。
要はアルプスの少女ハイジに出てくるセバスチャンをイメージしてもらえばいい。
まぁ俺はセバスチャン知らないけど。ググったら出てきたんだよ。

「メイド」という幻想の主従関係が存在するならば
「執事」という幻想の主従関係もまたあり得るわけだ。
まさに逆転の発想…いや必然の産物?
そしてどうやら実際にオープンまでこぎつけているらしい。

ここ がその日本で最初の執事喫茶の公式サイト
なんとNHKが取材に来たらしい。
NHKといっても日本・引きこもり・協会ではない。
あの集金を取り立てに来るほうのNHKである。

でもよく考えると執事ってたいがい
初老以上のおじさん、もしくはおじいさんじゃないのかな?
バットマンの執事アルフレッドもおじいさんだし
トゥームレイダーの執事も…あれは若いな。
女性的には執事は若い方がいいんだろうか?
それともずっと年上の、より執事らしい執事のほうがいいんだろうか?
俺的にはおじいさんの執事のほうが「らしく」ていいんだけどなぁ。

何だか良くわからないけれどとにかく期待大の執事喫茶。

theme : 時事ネタ
genre : ニュース

ヒトラー 最期の12日間

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DVD版
監督:オリバー・ヒルシュビーゲル
出演:ブルーノ・ガンツ 、アレクサンドラ・マリア・ラーラ
評価:★★★★☆

こんばんは。ナチスドイツというと真っ先に思いつくのは
「わがナチスの科学力はぁぁぁぁ世界一ぃぃぃ」と叫ぶナチス軍人や
「ベルリンの赤い雨」というすごい名前の必殺技を持つドイツ超人しかないちゃどです。
少年ジャンプ黄金期に(それなりに)活躍した彼らも今ではすっかり姿を消し、ジャンプも衰退してしまいました。おごれる雑誌久しからず。
そんな漫画の知識しかない自分も、少しは歴史を学ばねばいけないと思い、ノンフィクションの本作品を手に取った次第。
ドイツ映画といえば「es」が良く知られていますが、本作品の監督も「es」を製作したオリバー・ヒルシュビーゲル。名字で必殺技が出せそうです。そういえばesも実際に行われた実験の話をもとに作られていたなぁ。

本作品の舞台は第2次大戦下のベルリン、ソ連に攻め込まれ今にも首都は陥落寸前。ナチス総統ヒトラーはすっかり参っていた。耳に入る言葉は敵の進撃の報告ばかり。ヒトラー自身も軍議では実現性のない命令を繰り返すばかりで指令部はすっかりマヒ状態。ヒトラーに降伏を勧める部下、見切りをつけて逃げ出す部下、死ぬまで付いていくと熱く語る部下…。相次ぐ砲撃に嫌気が差したのか、派手なパーティまで始まる始末。これらの事実がヒトラーの秘書だった女性の目を通して客観的に描かれている。

戦争に負けるってこういう事なんだなぁ…としみじみ実感。
ヒトラーも部下たちもみな弱い人間だ。というよりも本来人間のもつ弱さがヒトラーたちを通して浮き彫りになっているというべきか。
武器を取って戦おうとする少年の姿も、酒にひたる高官たちも、最期まで使命を全うしようとする軍人たちも、そして総統ではない個人としてのヒトラーも、誰も彼もが悲しすぎる。
戦争のもたらす地獄の一端を見たような気がした。
ドイツは今までナチス関係のことは一切タブーだったらしいけど
こうやってヒトラーやナチスの姿を淡々と客観的にとらえた作品を描いたのはすごいと思う。
それだけに最後の秘書だった人のインタビューの内容はちょっとずれていると思うのだが、他の国々やユダヤ人に配慮してのことだろうか。

軍医の人はブルース・ウィリスに似すぎていて
いつマシンガンを持って特攻するのかと気が気ではなかった。


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もちろん「運命の槍」はちゃんと隠したさ。

theme : 洋画
genre : 映画

チャーリーとチョコレート工場

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DVD版
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター
評価:★★☆☆☆

ティム・バートン監督の作品を鑑賞するのは、ハッキリ記憶に残っているものではこれが2作目である。ちなみに1番目はスリーピー・ホロウ。あの主演もジョニー・デップだったし監督とは非常に仲が良いようだ。ヘレナ・ボナム=カーターも監督の作品に良く出演してるなぁ、と思ったら監督の妻だったとは!知らなかった~。軽くショック。

世にも不思議なチョコレートの工場。その工場で作られたチョコレートの中には5枚だけ金のチケットが入っている。そのチケットを手に入れた者は長い間閉鎖され、何人も立ち入れなかった不思議な工場へ招待される…。貧しい家の少年チャーリーは幸運にもその金のチケットを引き当て、他の4人の少年少女たちと共に工場へ招待されることになった。しかしその工場とその主、ウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)の不思議さは、彼の予想をずっと超えていたのだ…。

童話とは、読んで字のごとく子供向けの物語だが、たいがいの童話にはテーマがある。それは童話を書く大人が、子供が童話を読み解くことで何らかの成長があってほしい、と考えるからである。その論理からいくと、この作品のテーマとは「家族の大切さ」であろうか。
工場へ招待されたチャーリー以外の4人の少年たちはそれぞれとんでもない目に会う。彼ら自身にも性格が悪かったり、強欲だったりとそれなりに非はあるのだが、工場の主にもどこか大人として成長していない部分があり、彼らがひどい目に会うのを楽しんでいるふしがある。それは彼自身の生い立ちに原因があり、厳しすぎる父親との不和、そして関係の断絶が彼のねじくれた部分を作っていたのだ…。
工場を巡りながらウィリーの生い立ちが語られ、彼の意図で子供がひどい目に会い、そして彼自身によって話は締めくくられる。
この物語の主役はチャーリーではなく工場の主ウィリーであり、彼自身の「家族の絆」を取り戻す物語なのではないだろうか。

この映画は、童話でありながら独特のブラックな世界観に満ちている。
子供たちが酷い目に会うシーンはジョークと受け取って笑うか、そこまでするのは酷いなぁ、と思うかは多分にこのブラックな世界観が好きか嫌いかで別れると思う。
自分はちょっと合わないな、と思ったので評価は低め。
ただ好きな人は逆に★二つプラスしても良いかもしれない。

個人的には子供たちが酷い目にあった時の小人たちの歌が非常に秀逸で、特に3つめのポップス調の曲などは、歌詞とは真逆に、曲調が無駄にさわやかで笑いを誘った。
あとヘレナ・ボナム=カーターが老けすぎててショック!
メイクのせいだと信じたい。うん、きっとそうだ。

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パンがなければチョコを食べればいいじゃない。

theme : 映画★★★★★レビュー
genre : 映画

ミニミニ大作戦

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DVD版
監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:マーク・ウォルバーグ、エドワード・ノートン
評価:★★★☆☆

邦題は「ミニミニ大作戦」という軽薄な内容を連想させる題名だが、原題は「The Italian Job」。
しかし元々この作品は1969年の同名の作品をリメイクしたもの。邦題もそのときの邦題を引き継いだというわけだ。
設定や内容はオリジナル版から大きく変えられ、時代設定も現代を舞台としたものになっている。そして何が「ミニミニ」なのかというと、この映画の作戦で使われている車がミニ・クーパーであること。その点はオリジナルからそのまま引き継がれているポイントらしい。
出演している俳優陣も豪華で、ドナルド・サザーランド、シャーリーズ・セロン、ジェイソン・ステイサム、そして僕の大好きな俳優エドワード・ノートンも珍しく悪役として出演!

プロの泥棒であるチャーリー(マーク・ウォルバーグ)は、イタリアのベニスで3500万ドル相当の金塊を盗み出す大計画を実行する。有能な仲間たちや信頼する金庫破りのジョン(ドナルド・サザーランド)のおかげで計画は成功を収めるが、仲間の一人であるスティーブ(エドワード・ノートン)の裏切りにより、金塊は奪われ、ジョンも命を落としてしまう。1年後、ロサンゼルス。スティーブの居場所を突き止めたチャーリーは、有能な仲間たちにジョンの娘ステラ(シャーリーズ・セロン)を加え、奪われた金塊を取り戻す大作戦を実行する!

大勢の仲間たちと泥棒の大計画を実行する映画といえば「オーシャンズ11」を連想させるが、本作品も同じような雰囲気を漂わせている。普通「裏切りに対する復讐」という設定は、暗く陰惨な行為を想像させるが、本作品では軽快な作戦のテンポとスタイリッシュな演出で、そういう雰囲気を全く感じさせない。泥棒の仲間たちも役柄がハッキリしていて無駄のない演出。そして3台のミニ・クーパーが並んで軽快に走り抜けていく様は実に気持ちがいい。

ただ一方、山らしき山場がないので、少し退屈してしまう点があることも否めない。その原因は2つ挙げられる。悪役演じるノートンが悪党というよりも子悪党的な印象であること。これは俳優の演技力よりも演出の問題だと思う。もう一つは見せ場であるカーアクションに緊迫感がなくて本当にただの「見せる」場でしかないこと。ヘリコプターの軽快な動きにはビックリしたけれど(笑)

全体的に完成された映画ながら、ややコンパクトに収まっているという印象。記憶に残り難い映画だが、軽く映画でも見たいという時にはうってつけだと思う。シャーリーズ・セロンは本当に綺麗だった。現在は「スタンドアップ」(原題:North Country)というセクハラ問題に立ち向かう社会派映画に出演中。


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特攻野郎ミニチーム。俺たちは車の通らぬ道にあえて挑戦する。

theme : 映画★★★★★レビュー
genre : 映画

恋愛バトン

ブログには恋愛バトンっていうのがあるらしい。
設問に答えて、それで他の人に回してくっていうシステムのようだ。
んで、今回はTitle of mineというブログでバトンを見ちゃったので(笑)
バトンを引き継ごうと思ってます。



1.)初恋はいつ?

幼稚園の時。
始めてあった時にもう好きだったような気がする。
まぁ子供のころってそんなものだよね。
今はその子も結婚して幸せになってます。

2.)今まで付き合った人数は?

2人

3.)好きな人とデートしたい場所は?
ケーキとか好きなんだけど
ケーキのブッフェとか一人じゃ行けないから(笑)
そういうところに行きたい。
あとは温泉とかかな?ゆっくり二人で過ごせるとこがいいな。

4.)一緒に見たい映画は?

見た後に二人で語れる映画。
流血が多かったり、残酷な映画とかじゃなきゃ何でもOK。
しかし俺が実際に女の子と見た映画は
1、プライベートライアン
2、ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還
3、パッション
2はともかく1と3は…何でこんなことに!?

5.)好きな人に言われて嬉しかった言葉は?

告白したときの、OKだった返事かな。
世界がバラ色に見えたっていやマジで。笑うな!(笑)

6.)好きな人はいますか?

いる。

7.)こういう人は無理。

別にいない。
無理かどうかは付き合っていくうちに感じるものだから。
好きじゃない人には無理とかそれ以前の段階かな。

8.)浮気は許せる?

まずは話し合い。
自分が悪かったときもあるから。
でも俺自身は浮気するつもりは全くないから
正直許せないかも。

9.)同棲したい?

近くにはいたいけど
同棲となると「好き」だけじゃやってけないから正直微妙。
でも将来を考えるなら、いずれはしないとって感じかな。
お互いのプライバシーを大事にする方向で。
あと遠距離はダメ。経験上。

10.)あなたが愛を感じる行動は?

思いやり。

11.)恋と愛の違い。
恋は一人でもできるが愛は一人じゃできない。
愛はまず相手のことを考えないといけないしね。

12.)一番長く続いた恋愛は?


1年くらいだったかな…。

13.)付き合いたい有名人は?

芸能人とか生活感ないからあんまり考えたことないんだけど…。
あえて言うと釈由美子とか(適当)
(追記)小西真奈美か滝川クリステル!

14.)一生愛せなくなるor一生愛されなくなる、どっちを選ぶ?

一生愛されないのはメチャクチャ寂しいけど
一生人を愛せない人生は、生きている意味がない。
自分を愛してくれる人を愛せないから。
だからどっちか選ぶなら「一生愛されない」かな。
でも、どっちも嫌な事には変わりない。
自分が愛する人に愛されれば、他の全てに愛されなくてもいいよ(笑)

15.)バトンを回す5人。

5人っていうルールらしいけれども
これを見て受け取る人がいれば、よろしく。

theme : バトン
genre : 日記

SAW

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DVD版
監督:ジェームズ・ワン
出演:リー・ワネル、ケアリー・エルウェズ
評価:★★★☆☆

私、ちゃどはホラー映画は非常に苦手なジャンルである。
自分は映画の世界に入り込んで臨場感を味わうタイプなので
物陰からワッと殺人鬼なり怪物が出てくる演出は非常に心臓に悪いからである。
「ドキドキして楽しめる」とかそういう問題ではなく、実際に体の具合がおかしくなりそうな気すらする。
「高齢者の方は心臓に負担がかかる恐れがあるので見るのを控えてください」という注意書きは、正直他人事とは思えない。
時々サスペンスなどもこの手の演出があるから性質が悪い。なお、サスペンスものは大好きである。
しかしSAWには密室に閉じ込められるとこから始まる、というサスペンス好きにはたまらない要素があり、勇気を出して見ることにする。

アダムが目を覚ますとそこは密室だった。
密室には自分以外にもう一人人間がいた。彼の名はゴードン。アダムもゴードンも、お互い足が鎖につながれている。部屋の真ん中には死体があり、銃とテープレコーダーを握っている。そして犯人からのメッセージは「生き残りたければ6時間以内に相手を殺せ」。一発の弾丸、タバコ、ノコギリ、着信専用の携帯電話、疑惑の写真、彼らをあざ笑うかのように道具が出現する。まるで彼らを苦しめるゲームのように…。

一つのアイデアがあって、そこから映画を作ってしまおうという勢いがある。かなり低予算で作られたらしいが、そのチープ感が恐怖を煽るエッセンスとして一役買っている。「セヴン」や「CUBE」を意識した作りや、犯罪シーンを早送りで撮る演出には監督の挑戦する若さと意気込みが感じられる。

…が、密室ものかと思いきや、話は外部でも展開してゆく。
これはいらない要素だったと思う。製作側は密室のシーンだけでは押し切れないと思ったのかもしれないが、緊迫感が途切れるし絶望感も薄れる。特に黒人の刑事が相棒と犯人の隠れ家に潜入する一連のシーンは、緊迫感よりもチープさと話の粗さのほうが際立ってしまった。どうせ粗が多くてチープならば、外の話をカットして密室での話に力を入れて、囚われの二人の葛藤や苦悩、脱出への挑戦を描いたほうが良かったのではないだろうか。そうすれば後半のゴードンの突発的な行動にも説得力が出ると思うし、最後のオチもより効果があるはず。どうせ奇抜なアイデア一本で映画を作ろうと思うならば「フォーン・ブース」ぐらい一つの舞台で展開させたほうが面白かったと思う。

話の作りは粗く、謎解きや心理描写の要素は薄いが、スリルや恐怖感、不条理な残酷さを楽しめる映画だと思う。
何より作り手の勢いを感じる映画。終盤の怒涛の展開は見るものの心をひきつける力があった。監督のこれからの作品に期待したい。

なお、自分にとってこの映画で最も怖かったのは
やっぱり「物陰からワッ」だった。

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アダムの特技はクマに襲われたときに使える。

theme : 映画★★★★★レビュー
genre : 映画

CODE46

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DVD版
監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:ティム・ロビンス、サマンサ・モートン
評価:★★★☆☆

近未来。社会は完全に管理され、大都市は外の世界と隔絶されている。人々が都市を移動するにはパペルという証明書が必要である。そのパペルが上海で偽造された。上海へ調査に赴いた調査員ウィリアム(ティム・ロビンス)は、犯人がパペル発行所で働く作業員マリア(サマンサ・モートン)であることを突き止める。マリアは偽造したパペルで多くの人間を密航者を送り出していたのだ。だがマリアに惹かれたウィリアムは虚偽の報告をし、彼女を救う。マリアと一夜を過ごし、帰国したウィリアムを待ち受けていたのは、偽造されたパペルが発見され、再度調査に赴く命令だった…。

近未来の世界を舞台にしたラブストーリー。
舞台のほとんどである上海の雑然とした様子が「ブレードランナー」を思い起こさせる。
「ミスティック・リバー」のティム・ロビンスも知的で落ち着いた中年男を良く演じているし、ヒロインのサマンサも神秘的で物憂げな女を上手く表現している。恵まれているはずの大都市が非常に無機質的で、追放された人々の集まりであるはずの外界が、生き生きとしているギャップの世界観も面白い。

<以下少しネタバレ
しかしながらこの映画の題名である「CODE46」が単なるラブストーリーの障壁でしかないところが非常に物足りない。「code46」とは、極めて近い遺伝子を持つものとの性交及び、妊娠を禁ずるというもので、マリアはその法律に引っかかってしまっため、記憶と妊娠を消去されてしまう。マリアはウィリアムの母のクローンであったのだ…。
ここは映画的に非常に重要な部分であると思うのだが、映画はあまりそのあたりの葛藤に触れず、二人のラブストーリーとしてそのまま展開していく。

しかしクローンという現実でも実現する可能性であるテーマを扱っていながら、それについて全く触れないのは、近未来という舞台設定の存在意義が問われるし、だいたいマリアが母のクローンという事実には、一切話が踏み込まれない。ていうか少しは悩めよウィリアム。
記憶を失う、という事実も二人の世界にあまり広がりがないので、たいして障壁になっていないのも微妙。
管理された社会の将来起こりうる悲劇というものを描きたかったのかも知れないが…でも、管理されてる割にはそういう悲劇が起こるってのも変な話だと思う。
演出は良かったと思うが世界観の作りこみが足りなかったのではないか。
エンディングでコールドプレイが「warning sign」を歌っているが
全体的に切ない物語の雰囲気に良く合っている。

パッケージには「一級のサスペンス」といった紹介文が書かれていたが
別にサスペンスの要素は全くなかった。そんなんでいいのか?
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theme : 映画★★★★★レビュー
genre : 映画

MINIデビューイベント行ってきました

名古屋栄のLACHICで3種のMINIのデビューイベントが
開かれていたので見に行きました。
僕自身はすでに去年の東京モーターショーで見たのですが
改めてデジカメに納めたくて、一路栄へ。
元々車には取り立てて関心がなかったのですが
東京モーターショーでminiの新モデルを見てからは、すっかり虜です。

ミニクーパーSのチェックメイトモデルです。イカすデザインです。
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後ろです。ヒップのラインも上品な感じがしますね。
2ドアなのが惜しまれますけど。
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ミニクーパーのパークレーンモデル!
色使いが落ち着いていて大人な一品。
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ミニONEのセヴンモデルです。小粋な感じがします。
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もうちょっとデジカメの扱いに慣れようと思いました(-"-;
各展示車の他にもジャズやダンスのパフォーマンスがあったようです。
改めてminiの良さを認識してきました( ´∀`)

theme : ちょっとした出来事
genre : 日記

アークティック・モンキーズ「Whatever People Say I Am Thats What I Am Not」

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個人的評価…★★★☆☆

UK出身の4人組ロックバンド、アークティック・モンキーズの1stアルバムがこの「Whatever People Say I Am Thats What I Am Not」だ。今UKではすごい注目されていて、フランツ・フェルディナントを超える逸材…と言われているらしい。
このアルバムを友人のききううに渡されたので聴いてみた。
綺麗なメロディと激しいテンポで良い感じだと思うけど
特に心惹かれるものは残らなかった。
4曲目のDancingShoesは結構良かった。

ところがこのバンドitunesのミュージックストアを見たら
Chun Li's Spinning Bird Kickなんて曲があった!!
UKバンドにスト2好きがいたとは…恐るべし。

theme : 洋楽CDレビュー
genre : 音楽

後悔する

昨日は夜中に「風の谷のナウシカ」が
金曜ロードショーでやっていたのに
観るの忘れてて超へこむ。

クロトワいわく「遅すぎたんだ…腐ってやがる」だよ。
それにしてもナウシカはいいね。
原作から上手い具合にまとめられてるし
それぞれのキャラも短い時間でしっかり表現されている。
「AKIRA」と「ナウシカ」に匹敵するアニメ映画は
他に思いつかないな。
それだけここ20年で抜きん出てるアニメ映画がないってことなんだけど…。

個人的には「ハウルの動く城」は私的宮崎アニメランクでもかなり高い位置。
あと、宮崎監督の息子が「ゲド戦記」を映画化するようだが非常に楽しみである。

theme : アニメ
genre : 映画

キング・コング

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109シネマズ名古屋
監督: ピーター・ジャクソン
出演: ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック
評価: ★★★★★

当ブログでの映画館における映画初レビューは、あのロード・オブ・ザ・リングで名高いピータージャクソン監督の「キングコング」!
公開時期から考えると今さらキングコング?な感があるけれども、
ぱっと見たいなぁと思ったのがこれくらいしかなかったので、これにした。
映画館は「ロードオブ・ウォー」もここで見た109シネマズ名古屋。

1933年アメリカ。映画監督のカール・デナム(ジャック・ブラック)はある計画を頭に描いていた。それは世界地図に載っていないと言われている髑髏島で冒険映画を撮るという計画である。しかし彼の無謀な計画に出資する後援者はなく、主演女優にも逃げられてしまう。そんな時、デナムは職を失った美しい舞台女優アン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)に出会う。一目見て彼女を気に入ったデナムは、彼女を主演女優に決めると撮影のための航海に出る。しかしデナムの想像以上に島は恐ろしい魔境だったのだ。一行を待ち受けていたのは見知らぬ巨大な遺跡と残忍な原住民だった。からくも命拾いをした一行だが、アンは原住民たちに拉致され、島に住む巨大な怪物(キング・コング)への捧げ物にされてしまう…。

本作品は1933年に作られた「キング・コング」のリメイク。
オリジナルを見たことのない自分だけれども…これは面白い!
ピータージャクソンの作品の特徴として、「映画の中の世界」に対する、執念とも思える作りこみが挙げられると思うが、それが本作品でも十分に活かされていると思う。
監督は、まるで実在するかのような「未知の魔境」を映画の中に作り上げてしまった。
不気味な原住民や巨大な恐竜、昆虫たち、そしてキング・コング。
劇中で、崖の間でブロントザウルス?に追いかけられるシーンがあるのだが、そこで恐竜同士が押し合いへし合いする迫力は圧巻の一言。
また粗野で乱暴なキングコングがアンに心を開き、穏やかになっていく過程も実に見事。ただのCGであるはずの、コングの豊かな表情や純粋な想いに、心を惹かれるものがあった。それだけにアンとコングの心の交流が観ている側にもよく理解できるし、またクライマックスでは非常に切ない気持ちになれる。
登場人物たちも、皆それぞれの個性がきちんと出ていたと思う。
特にデナムの異常なまでの映画への執着は、監督本人の心情も交えているのではないか?と思うぐらいすごかった。
ピーター・ジャクソンの底力を見たような気がした1本だった。

しかし欲を言えば、もう少し短くできなかったのだろうか。不必要とまでは思わないが、3時間長はさすがにキツイ。恐竜との格闘シーンやコングと出会うまでの前半部分は、もう少し削れたような気もする。世界観を作りこんでいるのが監督の特徴だと上に書いたが、その弊害と言えるかもしれない。
あと、個人的に昆虫が気持ち悪すぎ!ロード~のシェロブどころではない。リアルすぎる巨大ムカデや巨大カマドウマは正直、正視できなかった。
これもCGの発達による弊害かなぁ…。

あとスタッフ・ロールを見ていたら
これもロード~同様、ニュージーランドで撮影していたらしい。
さすが大自然の宝庫ニュージーランド。中つ国と髑髏島が同居する国。

king2.jpg

↑思い出のキングコング初体験
魔境どころか世界中に怪物がいる!おそるべし。

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バス男

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DVD版
監督: ジャレッド・ヘス
出演: ジョン・ヘダー、ジョン・グリース
評価: ★★★☆☆

タイトルや、パッケージの「キター」と書いてあるのを見る限り、配給会社が「電車男」にインスパイアされた(笑)ことは間違いないが、原題は「ナポレオン・ダイナイマイト」という全然関係ない題名。この手の邦題を見ると、「インチキなタイトルつけるなよ!」と思うよりも「配給会社の人も大変だよな。何とかして売らないといけないもんな」と思ってしまう自分がいる。

主人公である高校生ナポレオン・ダイナマイトは変人である。パッケージには「オタク」と書かれているが、そんな生易しいものではなく、冒頭から「ネッシーをおびきだすために日本の科学者が爆薬を仕掛けた」などと発言するレベルだ。喋り方も変だし、シャツは原色だし、口は常に半開きである。彼の周囲の人間もどこかおかしい人間ばかりで、兄貴は引きこもりのチャット三昧、祖母は家を放って砂漠でロードレースをしていたりする。叔父は過去の栄光を引きずっていて、頭の中身も1982年で止まっている。そんな彼らだから日常の生活もおかしな事ばかり。

基本的にコメディなのだが、Mr.ビーンのように登場人物が過激なイタズラをして笑わせる内容ではなく、ナポレオンと愉快な仲間たち(仮名)のズレた価値観と行動で、ボケてボケてボケ倒すという芸風の映画。最後までひたすらボケのみで突っ走る。こういう映画は一人で見るよりも複数で見て、キャラのボケにツッコむとより楽しめるかもしれない。オープニングの食事や文房具を使った紹介の演出も面白かった。
95分という手軽な長さも○。
また、この映画は使われてる曲が豊かでWhiteStripes、Amandaやジャミロクワイ、シンディ・ローパーなど、知名度の高い面子の曲が使われているので、そういう意味でもこの映画は楽しめると思う。調べてみるとこの映画は2005年MTVムービーアワードを受賞されたとのこと。

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映画自体の内容とはあまり関係ないのだが
「ライガー」という言葉が出てきて驚いた。
ライガーは雄ライオンと雌トラの子供で、逆に雄トラと雌ライオンの子供を「タイゴン」というのだが…
これが実在のライガー↓自然の驚異。
liger.jpg

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パニック・ルーム

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DVD版
監督: デビッド・フィンチャー
出演: ジョディ・フォスター、 フォレスト・ウィテカー
評価: ★★★☆☆

デビット・フィンチャーと言えば「セヴン」や「ファイト・クラブ」で高い評価を得ている監督であり、自分も大ファンである。一方ジョディ・フォスターも「羊たちの沈黙」以来「戦うインテリセレブ代表」というイメージを背負っている大女優であり、現在公開中の「フライトプラン」でも大活躍しているそうである。
しかし本作についてはあまり良い評価を聞かなかったこともあって、今まで特に見ようという気もなかった。とはいえ、自分の目で見なくては正当な評価も下しようがない、ということで手に取った本作。

夫と離婚したジョディ・フォスター演じるメグは、以前富豪が住んでいた家に、娘のサラと共に越してくる。その家には災害時のためのパニック・ルーム(避難所)が付いていた。慣れない新居で眠りに付いた母娘だが、その夜3人の強盗が新居に侵入してくる。からくも強盗の侵入を察知したジョディは、娘と共にパニック・ルームに逃げ込むことに成功する。しかし強盗たちの目的の代物は、まさにそのパニック・ルームの中にあったのだ。かくしてジョディと非情な悪党どもの壮絶な頭脳戦が…始まらない。

不気味な富豪の家、監視カメラの数々、隠された財産、そしてジョディ・フォスターとくれば、見ている側としては、悪党とのめくるめく駆け引きや陰謀、作戦などを期待してしまうのだが、物語は終始淡々と進む。犯人たちが元々盗みが目的であることと、パニック・ルームが非常に堅固なため、イマイチ緊迫感と盛り上がりに欠ける。これではつまらないと製作側も思ったためか、犯人側に少し危ない男がいたり、娘が病気持ちだったりという設定も、あまり掘り下げる描写がなかったので取ってつけた感があり、微妙。
さらに後半になるほど状況が変化するのだが、そういった変化に合わせて道具や伏線が十分に活かされることもなく、むしろジョディも強盗たちも、時間の経過とともに頭が悪くなっているのではないかとすら思える。沢山の監視カメラ、ルームとルーム外でお互い意思の疎通ができるという状況、ルーム内の声は外に流せるが、外の声は聞こえない…など、いじればたくさんの見せ場が作れたと思うのだが…そういうシーンはごくわずかしかなく、非常にもったいないと感じた。

しかし前半の「いかにもフィンチャー」的なミクロの世界をたどるカメラの動きや、強盗たちが外から侵入してくる場面の緊張感などは素晴らしい。また、男たちの一瞬のスキを突いてジョディが外に飛び出すシーンは、なんとなく結果は予想できるものの、手に汗を握る場面だ。ストーリーや展開に奇抜な点はないが、話の焦点が飛ぶことのないストレートな作品とも言える。アメリカでは母子家庭も少なくないため、展開をストレートにすることで、よりリアリティのある恐怖を感じてもらいたかったのかも…?というのは好意的に解釈しすぎか。
あと、やっぱりジョディ・フォスターは綺麗だったし、娘役の女の子(クリステン・スチュワート)も可愛らしかった。これからの女優としての活躍を期待させる。

前半のゆったりした展開と後半のこけつまろびつの展開を比べてみると
もしかしたら時間も予算も足りなかったのかも知れない。
今回の低予算っぽい映画のセットを見ると、制作費のほとんどはジョディ・フォスターのギャラで消えたように思えるのは邪推だろうか。
デビット・フィンチャーが好みそうな脚本でもないように思えるので、きっとやっつけ仕事で作ったんだろうなぁ。

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ちゃど。結婚しました。
ゲームと映画が大好きです。
好きな映画は「ファイト・クラブ」
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